入れ歯コラムCOLUMN

Dental Photography  〜 入れ歯編 〜

今回は私が日々の診療の中で撮影している写真についてまとめてみたいと思います。


元々写真の撮影が何となく好きで、デジカメでも色々撮影していましたが、勤務医時代もそれがどんどんエスカレートして、気がつけば診療の合間は常にカメラを握りしめ、様々な治療経過の写真や、技工士さん達が製作して下さった技工物を、色々工夫して撮影しているようになっておりました。


そして、自分の医院の開業時に初めて一眼レフを手にし、更にこだわりの世界が深まっていきました。
今では一日50枚〜100枚程度の撮影をしております。


全くの我流で、自分で試行錯誤したり、本で勉強したりの毎日ですが、たくさん撮れば、それなりに綺麗に撮影できるようになってきました。


気がつけば、少しずつ買い足したカメラ機材もこのようになってきました。
これもまだ全ての機材の中の一部です。
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まだまだプロのカメラマンの世界からすれば、おままごとのような写真ではありますが、今回は当院の精密入れ歯の治療行程の写真を紹介したいと思います。
まずは、術前ですが、入れ歯の噛み合わせがあわず、痛くて食べることができない、笑っても歯が見えず、ふけたようなお顔になってしまっている、というお悩みで来られた患者様です。
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レントゲンを含め、様々な術前診断資料を採取し、精密に型取りと噛み合わせを採った物がこれです。
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この型取りと噛み合わせを採った後に、歯を並べていく基準を診断する為に、噛み合わせの平面や、前歯の長さなどを記録していきます。
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そのような行程を経て、完成した精密入れ歯がこの入れ歯です。
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治療後に県外に引っ越しをされるという事で、できるだけ壊れないしっかりとした補強をした入れ歯にしたいというご希望だったので、金属の補強プレートと、歯にはセラミックが組み込んであります。
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装着したお口の中と、お口元です。
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お顔や唇などとのバランスのとれた入れ歯が完成し、よく咬めて違和感がなく、笑うと綺麗に歯が見えて、若返ったようで嬉しいと、満面の笑みで喜んで下さいました。


この入れ歯に到達するまでに、時間をかけた丁寧な型取りや噛み合わせの採取もさることながら、私と入れ歯専門技工士の森永さんの診断材料として、合計200枚程度の写真を撮影しておりました。
一般的な入れ歯製作においては、当院での写真撮影はかなり多いのですが、写真にこだわればこだわる程に見えてきたことがあります。


特にこの一年間は、かなりタイトに森永さんと写真の診断についてディスカッションを繰り返しましたが、綺麗に撮影しようとすればする程に、今まで見えていなかった物が見えてくるようになり、より診断の精度が上がったり、こまかなステップステップで記録しているので、何か変化があった時に、何がどうなっているのかがすぐに判断できるようになりました。


何事も突き詰めれば、一つの道につながっていき、どんな些細な事もこだわっていけば、最終的には患者様の笑顔につながるのだなと感じております。


まだまだ長い私の歯科医師人生の道ですが、日々の試行錯誤を怠らず、少しでも多くの患者様に喜んで頂けるようによりよい治療を目指していきたいと思います。
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医療法人社団 木下歯科医院 
院長 木下 貴雄

  • 国立徳島大学歯学部歯学科 卒業
  • IPSG咬合認定医
  • BPSメンバー(日本第一号となる精密入れ歯国際ライセンス認定歯科医師)