歯がボロボロすぎて、歯医者に行けない方へ
「怒られそう」「見せるのが恥ずかしい」「治療が怖い」
そんなお気持ちのまま、お越しいただいて構いません
「こんな状態の口を見せたら、何を言われるだろう」
「どうしてここまで放っておいたのかと、怒られるかもしれない」
「治療が痛かったらと思うと、怖くて予約できない」
「何とかしなければいけないことは、自分が一番わかっている」
そう思いながら、何年も歯科医院に行けずにいる方は少なくありません。
歯が欠けている。
グラグラしている。
ほとんど噛めない。
人前で口を開けることができない。
それでも、怖さや恥ずかしさが勝ってしまい、予約の電話をかけることさえできない。
当院には、そのようなお悩みを抱えた方が来院されています。
私たちは、今のお口の状態を見て責めることはありません。
「なぜこうなったのか」を一方的に決めつけることもしません。
歯が悪くなってしまった背景は、人によってまったく違うからです。
まずは、これまでのお話を聞かせてください。
そして、「これからどうしていくか」を一緒に考えていきたいと思っています。
歯がボロボロになるまで
歯医者に行けなかったのには、
理由があります
歯が悪くなってしまった方に対して、
「歯磨きをしなかったから」
「甘いものを食べすぎたから」
「もっと早く歯医者に行けばよかったのに」
そう思われる方もいるかもしれません。
しかし、実際に患者様のお話を伺っていると、それほど単純ではありません。
そこに至るまでには、その方にしかわからないさまざまな事情があります。
子どもの頃の歯科治療がトラウマになっている方
子どもの頃、怖がっているにもかかわらず押さえつけられて治療を受けた。
麻酔や治療で強い痛みを経験した。
何をされるかわからないまま治療が進み、怖い思いをした。
その経験が大人になっても残り、「歯医者に行かなければ」と思うだけで身体がこわばってしまう方がいます。
行きたくないわけではありません。
むしろ、「本当は行かなければいけない」と何年も悩み続けていることがあります。
勇気を出して歯医者に行ったのに、傷ついてしまった方
一度は勇気を振り絞って歯科医院を受診したものの、「どうしてこんなになるまで放っておいたのですか」と強い口調で言われた。
他の患者様にも聞こえるような場所で、お口の状態について話された。
人には知られたくない悩みを、十分な配慮なく聞かれた。
そのような経験から、「もう二度と歯医者には行きたくない」と思うようになってしまった方もいらっしゃいます。
ただでさえ、歯を見せることに恥ずかしさを感じている中で、否定されたり、周囲の目を気にしなければならなかったりすれば、さらに足が遠のいてしまうのも無理のないことだと考えています。
歯のことまで考える余裕がなかった方
歯が悪くなった背景には、歯科治療への恐怖だけではない場合もあります。
たとえば、
摂食障害や過食嘔吐などのお悩みを長期間抱えていた。
ご両親やご家族の介護が続き、自分自身の健康を気遣う余裕がなかった。
妊娠・出産を繰り返し、そのたびにつわりなどでお口のケアが難しくなった。
家庭や仕事、人間関係などに大きな問題を抱え、歯のことまで考えられる状況ではなかった。
人それぞれ、歩んでこられた人生があります。
その背景を知らないまま、
「自己管理ができなかった」
「だらしなかった」
と決めつけることは、当院ではいたしません。
話したくないことを無理に話す必要もありません。
ただ、治療を考えるうえで伝えておきたいことがあれば、周囲を気にせずお話しいただける環境を整えています。
私たちが最初にするのは
「責めること」ではなく
「お話を聞くこと」です
歯がボロボロになっている方ほど、
「先生に怒られるのではないか」
「呆れられるのではないか」
「こんな口を見せたら嫌がられるのではないか」
と心配されていることがあります。
しかし、過去を責めたところで、お口の状態が良くなるわけではありません。
私たちが大切にしているのは、
「これからどうすれば、もう一度食事を楽しめるようになるのか」
「どうすれば人前で口元を気にせず過ごせるようになるのか」
「今の状態から、どのような治療ができるのか」
を一緒に考えることです。
現在のお口の状態だけではなく、これまでのお悩みや治療への不安、ご希望も含めて伺ったうえで、
その方に合った治療計画を考えていきます。
初回はお一人約2時間。
急いで治療を始めません
長い間歯科医院に行けなかった方にとって、初めて来院する日は、
それだけで大きな決断だと思います。
だからこそ当院では、初回から次々と治療を進めるのではなく、
お一人約2時間の時間を確保しています。
お口の状態を確認し、必要な検査を行い、
これまでのお悩みや今後のご希望についてお話を伺います。
そして、
「現在、どのような状態なのか」
「残せる可能性のある歯はあるのか」
「どのような治療方法が考えられるのか」
「どのくらいの期間が必要なのか」
「どの程度の費用が考えられるのか」
といった今後の方向性について、できるだけわかりやすくご説明します。
歯がボロボロになっている場合、一部分だけを見るのではなく、
お口全体を確認したうえで治療の順序を考えることが重要です。
だからこそ、最初の時間を大切にしています。
診療中はお一人ずつ
人に聞かれたくないお悩みにも配慮します
「他の人に口の状態を見られたくない」
「自分の話を隣の患者様に聞かれたくない」
そのように感じる方も少なくありません。
当院では、お一人ずつの貸切診療を行っています。
診療室で複数の患者様を同時に診るような診療体制ではありません。
また、できる限り他の患者様と待合室で長時間一緒になったり、お手洗いなどですれ違ったりすることがないよう配慮しています。
歯が悪くなった背景には、人には知られたくないお悩みが関係していることもあります。
だからこそ、周囲を気にせず相談できる環境づくりを大切にしています。
カウンセリングから治療後まで、
院長の木下が一貫して担当します
治療のたびに担当者が変わる。
そのたびに、自分の悩みを一から説明しなければならない。
以前話したことが十分に共有されていない。
歯科治療に強い不安を感じている方にとって、そのようなことも大きなストレスになります。
当院では、
・カウンセリング
・検査
・診断
・治療計画のご説明
・実際の治療
・治療後の定期的な確認
まで、院長の木下が一貫して担当します。
一度お話しいただいたことを、治療のたびに何度も別のスタッフへ説明していただく必要はありません。
患者様のお気持ちやこれまでの経緯を理解したうえで、最後まで責任を持って診療いたします。
「痛いのが怖い」という方へ
歯医者に行けなくなった理由として非常に多いのが、「治療の痛みが怖い」というお悩みです。
過去に麻酔や歯を削る治療で強い痛みを経験した方であれば、
「また同じ思いをするのではないか」と不安になるのは当然です。
当院では、麻酔の方法や治療の進め方を工夫し、
できる限り痛みや恐怖を抑えながら治療できるよう努めています。
大切なのは、急がないことです。
不安が強い方に対して、いきなり治療を進めるのではなく、その方の様子を確認しながら治療を行います。
実際に、最初は身体が震えるほど緊張されていた方が、治療を重ねる中で少しずつ安心され、
以前より落ち着いて治療を受けられるようになることもあります。
「怖くなくなってから歯医者に行こう」と思う必要はありません。
怖いまま来ていただいて構いません。
その怖さも含めて、私たちにお伝えください。
時間を確保することも、大切な治療の一部だと考えています
歯がボロボロになっている場合、一本だけを治療すれば終わるとは限りません。
複数の歯に問題があったり、噛み合わせが崩れていたり、
抜歯や入れ歯などを含めてお口全体の治療計画を考える必要があることもあります。
さらに、歯科治療の多くは人の手によって行われます。
虫歯を取り除く。
歯の形を整える。
型を採る。
噛み合わせを確認する。
入れ歯を調整する。
一つひとつの工程を丁寧に行うためには、それに見合った時間が必要です。
また、歯医者が怖い方にとっては、
「少し休みましょう」
「ここまで説明してから始めましょう」
という余裕も重要になります。
当院では、短時間で多くの患者様を次々と診療するのではなく、
一人の患者様に必要な時間を確保する診療体制を取っています。
歯がボロボロでも、治療方法が一つとは限りません
「ここまで悪くなったら、全部抜くしかないのでは」
「もう総入れ歯にするしかないのでは」
と思われている方もいらっしゃいます。
しかし、実際にどの歯を残せるのか、どのような治療が適しているのかは、
お口の状態を確認しなければ判断できません。
残せる歯を残しながら治療する場合もあれば、
状態によっては抜歯や入れ歯治療を含めた方法をご提案する場合もあります。
大切なのは、
ご自身だけで「もう手遅れだ」と決めつけないことです。
現在の状態を確認したうえで、「今できること」「今後考えられる選択肢」をご説明します。
「歯が抜けてから」ではなく、
「もう危ないかもしれない」と思った時に来てください
当院には、
「前歯がもう取れそうです」
「とうとう歯が抜けてしまいました」
という状態になってからご相談に来られる方もいらっしゃいます。
しかし私たちとしては、できることなら、その少し前に来ていただきたいと考えています。
「最近、歯がグラグラしている」
「噛める場所が少なくなってきた」
「歯が何本も欠けてきた」
「前歯が取れそうな気がする」
「そろそろ本当にまずいかもしれない」
その段階で構いません。
特に入れ歯は、その場ですぐに完成する既製品ではありません。
お口の型を採り、噛み合わせを確認し、その方のお口に合わせて製作していくため、一定の時間が必要です。
状態によっては、
「あと数か月早くご相談いただけていれば、もっと治療の選択肢を考えられた」
という場合もあります。
今すぐ治療を決断できなくても構いません。
まず現在の状態を知るだけでも、その後の選択肢は変わるかもしれません。
何年も悩んできた方にこそ、
一度ご相談いただきたいと思っています
歯がボロボロになっていることを、誰にも相談できなかった。
鏡を見るたびに気になっていた。
食事のたびに不自由を感じていた。
写真を撮るときには口元を隠していた。
「歯医者に行かなければ」と思いながら、何年も時間だけが過ぎてしまった。
そのような方は、決してあなただけではありません。
予約をするまでに何か月、何年とかかる方もいらっしゃいます。
だからこそ、私たちは最初から完璧に覚悟を決めて来院していただく必要はないと考えています。
まずは一度お越しいただき、
今のお口がどのような状態なのか。
これからどのような方法が考えられるのか。
それを知るところから始めてみてください。
「こんな状態で行ってもいいのかな」
と思っている方へ
大丈夫です。
歯がボロボロでも構いません。
長い間歯医者に行けていなくても構いません。
治療が怖くても構いません。
お口を見せるのが恥ずかしくても構いません。
うまく事情を説明できなくても構いません。
今まで行けなかったことを責めるのではなく、
「今日、来てくださったところからどうしていくか」を一緒に考えます。
歯が完全に抜けてしまうまで、一人で我慢し続ける必要はありません。
「まだ何とかなるかな」
「でも、そろそろまずいかもしれない」
そう感じている今が、ご相談いただくタイミングです。
怖いままで構いません。
まずは一度、ご相談ください。
