入れ歯コラムCOLUMN

全て手作り 〜All Hand Made〜 という考え方

昨今日本の伝統工芸や、工業技術の職人技の手作り技術の素晴らしさというものが、見直され、made in japanとして「ブランド」、「信頼」として考えられるようになってきました。
そのような背景の中で、昔から歯科治療というのはそもそも全て手作りで治療、製作されているものでした。
歯には自然治癒というメカニズムがないのが最大の特徴で、虫歯や歯周病で失った歯を修復するために、詰め物や被せ物、ブリッジ、入れ歯というものが人工の臓器として作り出されてきました。
その人工臓器の作り手が「歯科技工士」という存在です。
ミリではなくミクロン単位の歯科技工物を全て手作りで、ゼロから作り出します。
その技術の難しさがゆえ、技術継承も難しく、また労働環境の厳しさがゆえ、今では歯科技工士になりたいという新たな担い手も少なくなり、技工士学校の閉鎖や、免許をとっても歯科技工士として仕事をされないという、切迫した状況になってきているのも日本の歯科の現状です。
その打開策として、機械でスキャンしcadcam、3Dプリンターの技術で、全て機械の上で歯科技工物を作り出すという工業技術革新も目覚ましいものがありますが、
それでもやはりNASAですら機械の核となる大切な部品の最終仕上げは日本の金属職人の手作業で最後の微調整を行うように、「精度」をどこまでも追求すれば、全て手作りの手作業に勝るものはありません。
今回ご紹介するのは、精密に精密に作り出された「キャストパーシャルデンチャー」と呼ばれる、「部分入れ歯」です。
写真で見てすぐにご理解頂けると思いますが、非常に複雑な金属の薄く、細いパーツから成り立つ部分入れ歯です。
一見複雑すぎてこれが口の中に入るのか?と不思議に思いますが、維持や安定を計算し尽くし、全てが精密に決まると、染み込むように口の中に入っていきます。
患者様のご評価も、「入れていることを忘れてしまう」とおっしゃってくださる方も沢山おられます。
全ての作業を歯科医師も歯科技工士も全てマイクロスコープ下で、丁寧に丁寧に、精密に精密に時間をかけて製作したからこそ得られる結果です。
その為当院では、全て手作りにこだわり、一人貸し切り全てドクター対応にて、じっくりをお時間を頂き、精密かつ丁寧な治療を大切にしています。

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医療法人社団 木下歯科医院 
院長 木下 貴雄

  • 国立徳島大学歯学部歯学科 卒業
  • IPSG咬合認定医
  • BPSメンバー(日本第一号となる精密入れ歯国際ライセンス認定歯科医師)