入れ歯コラムCOLUMN

入れ歯職人への道

開業してから、もうすぐで半年の時が経過しますが、患者様の御要望が勤務医時代と大きく異なることがあります。


それは、いい入れ歯を入れたい。


勤務医時代は、インプラントという人工歯根を使って、もう一度歯を再生させる治療に心血を注いできましたし、入れ歯を外したいからインプラントを入れたいという方々の御要望に答えてきましたが、開業してからは、土地柄なのか、たまたまなのかは分かりませんが、インプラントよりも、いい入れ歯を入れて欲しいという御要望を多く頂いております。


基本的に従来の考え方であれば、入れ歯は歯ぐきという粘膜の上に置く物で、軟らかい物の上においている物だから、あまり咬めないし、痛いし、しゃべりにくいというのが当たり前とされてきました。
だから、入れ歯を外したければインプラント、というのが今の歯科界の方向性ですし、自分自身もそれが正しいと思ってきました。


ですが、この半年、様々な患者様のお話をお聞きし、その人生設計や、治療に対する想いを聞いていると、時間の問題であったり、年齢だったり、全身状態であったりの問題から、インプラントよりも、いい入れ歯を入れたいとおっしゃる方が多くおられます。


そこで、今までインプラント主導で考えてきた自分の診療スタイルを根本から見直し、真剣に入れ歯の勉強をし始めました。


また、勉強を始めて運命の巡り合わせなのか、想いが現実になっていくというのか、入れ歯専門の技工士で、自分と同じ志を持つ、滋賀県の技工士、森永さんともお知り合いにならせて頂き、今は日々「入れ歯職人」としての技術と知識を磨いている最中です。


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入れ歯というのは非常に奥が深く、なかなか一筋縄ではいかない治療ですが、森永さんとともに毎週のようにお互いに知恵と、技を出し合い、必死で取り組む中で、とてもいい結果と、自分のこれからの可能性を感じることができるようになってきました。


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今までは絶対にインプラントなしでは安定しない思われるような難しいケースで、入れ歯がよくくっつき、安定したのです。


噛み合わせもばっちりと決まり、自分でも感動しました。


しっかりと勉強し、技術を磨けば入れ歯でもここまでいけるのかと。。


何より嬉しい患者様の言葉です。


「入れ歯ではなく、自分の歯が生えてきたみたい。とても気持ちいい」

「今まで色んな歯医者さんで、いっぱい入れ歯を作ってきたけれどどれも駄目だったのに、こんな入れ歯は初めてだ」


そして、こんな言葉を頂きながら、患者様はお渡しした鏡を離さないのです。
何より嬉しい反応です。

ドクターと技工士の間の、職人としての技と知識と意地のぶつかり合いの中生み出された結果ではないかと思います。


これからも日々精進し、本物の「入れ歯職人」を目指していきたいと思います。


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医療法人社団 木下歯科医院 
院長 木下 貴雄

  • 国立徳島大学歯学部歯学科 卒業
  • IPSG咬合認定医
  • BPSメンバー(日本第一号となる精密入れ歯国際ライセンス認定歯科医師)