医院ブログBLOG

審美の長老

2010年3月22日

先日東京青山のど真ん中で開業されている、山崎長郎先生の「原宿マスターコース」に参加してきました。
山崎先生は日本の審美歯科の頂点に何十年も君臨し続けている知る人ぞ知る審美歯科の神様のような先生なのですが、その先生のオフィスで行われる半年間のプライベートセミナーの第一回目でした。
http://www.harajyuku-dental.com/
長郎とかいて「まさお」先生なのですが、御歳64歳にも関わらず日本のトップとしてずっと変わらず現役で走り続けておられる先生なので、いつの日からかみな「長老 ちょうろう」と呼ぶようになり、今は逆に若い先生はまさおではなくちょうろうが本名と思っているくらいの先生です。
私もドクター1年目に当時の院長と先輩に連れていって頂いた横浜の大きな学術大会で、初めて長老先生に出逢い、これが歯科の学術発表かというくらいの迫力と素晴らしさで、自分もいつの日にかこんなすごいドクターになりたいと、夢を与えて下さった日の事を今も昨日の事のように覚えています。
それからもう早いもので8年の時が流れ、念願の日がやってきたのです。
二日間みっちり朝から晩まで長老節がうなります。
さらりと出てくる症例写真も、宮沢りえさんや君島十和子さんなどの長老の看板患者さんだけでなく、びっくりするようなVIPばかりで空いた口が塞がりませんでした。
講義の8割くらいは専門用語の英語を早口で進みますので、なかなか大変だったのですが、細かいところまで丁寧に丁寧に教えて下さり、日頃の治療の再確認やわかっていなかったところをクリアにして下さり、とても勉強になりました。
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二日間を通じて何度も繰り返し言われていた事。
「あっと驚くようなスーパーな治療方法なんてない。医学的根拠に基づいて一つ一つきっちり積み上げていくしかない。近道はありません。」
まさに自分も日々感じている事で、とても心に響きました。
そして、64歳でも未だ現役で、しかも他の追従を許さないその背中から教えて下さった事は、歯科治療を本当に愛しておられる事、そして、一見東京のド派手な先生に見えて、実はとても真面目で影でコツコツ色々な努力をされている事でした。
そして、その門下生達は今や日本を代表するトップデンティスト達ばかりで世界を回られている方々ばかりですが、その先生方が未だに長老先生と慕われるその温かいお人柄でした。
江戸っ子でぶっきらぼうのようですが、とても細かく皆に気を使って下さり、優しさと面倒見のよさがにじみ出ていました。
これから半年間真剣に勉強して、長老先生の熱い情熱に触れ、歯科医師としても人間としても成長していきたいと思います。