医院ブログBLOG

こだわりの時の中で

2009年2月23日

先日知人の御紹介で、神戸の北野にあります和食のお店に行ってきました。
そこは、連日予約で一杯で、席もカウンターだけで、8席しかなく、なかなか予約が取れないお店だという事で、楽しみにしていったのですが、正直脱帽でした。
まだ32歳の若い店長さんを含む、合計三人の板前さんが頭を丸め、ネクタイをして、割烹着に身を包み、とても気持ちのよいサービスとおいしい料理を提供して下さいました。
お料理もとてもおいしく、カウンターなので、そのお料理をつくる流れるような立ち居振る舞いがとてもかっこ良く、見入ってしまいました。
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自分自身もどちらかというと職人気質な仕事を好むこともあり、こだわりだすととことんやってしまう性格もあるのですが、このお店のこだわり方には全く歯が立たないなと思いました。
食材や調理の仕方へのこだわりはもちろん、その一つ一つの道具や、食器も自分でデザインし、作ってもらった一点ものばかりらしく、舌でも楽しく、目で見ても楽しい和食でした。
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今までその素材そのものの美味しさや、新鮮さに感動した事はありましたが、その料理としての技やこだわりに感動したのは初めてで、また、自分自身は全くお酒が飲めないのですが、産まれて初めてこの料理を食べてお酒が飲めない事のもったいなさを悔しく思いました。
また、お米も香川県の合鴨農法で作った無農薬のお米で、土鍋で炊いて下さり、ご飯好きの私としては本当に嬉しい料理でした。
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そして、一番びっくりしたのはそのおもてなしです。
どちらかというと、職人のこだわりが強すぎるお店ですと、どこかそのお店の流儀に合わせて、こちらが気を使わなければいけないような、少し緊張して食事をしなければいけないような雰囲気がありますが、とても好感の持てる、さりげない心遣いがとても居心地が良く新鮮でした。
そのおいしいご飯を食べている時に、怒られる事を承知で、とても失礼ではありますが、どうしてもこの美味しいご飯で卵ご飯が食べてみたいとお願いしてみたら、笑顔で即答して下さいました。
水や、お米、お鍋、などなどここまでこだわったご飯だから、白いままその甘みや匂いを堪能して欲しいというのが本当のお気持ちなのでしょうが、
「これで卵ご飯は最高ですよ」
とあっさり快諾して下さったのです。
くだらない事のようですが、僕は本当にすごいと思いました。
最後はお口直しにほおずきトマトというのを頂き、お鼻直しにジャスミンの花の香りを嗅がせて頂き、大満足でその店を後にしました。
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常に自分の目の届く範囲の仕事をし、採算よりも、本当に自分のしたいこだわりの仕事し、それによってお客様がそのこだわりに感動し、その価値に共感し、繰り返し足を運んで下さる。
自分もいつの日にかその領域にたちたいと思う、とてもいいお手本となるお店でしたし、それと同時に、また身の引き締まる、自分へのいいムチになったと思います。
また時々お世話になり、おいしい料理を頂くと共に、日々の自分の仕事を振り返り、いい刺激を頂ける憩いの場所とさせて頂けたらと思います。