こんにちは。神戸市東灘区にある木下歯科医院です。

歯がぐらぐらするのは、虫歯が原因だと思われる方が多いかもしれませんが、実は歯周病が原因で歯がぐらつくこともあります。歯周病は日本人の多くが罹患していると言われている病気であり、初期段階では自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに進行していることが少なくありません。
この記事では、歯周病が進行すると歯がぐらつく理由や、歯がぐらついたときの注意点、予防法などについて詳しく解説します。
歯周病とは

歯周病とは、歯を支える歯茎や骨などの歯周組織に細菌が感染し、炎症を引き起こす疾患です。主な症状には、歯茎の腫れや出血、口臭、歯が浮いたような感覚、歯のぐらつきなどが挙げられます。初期段階では自覚症状が少ないため、気づかないうちに進行しているケースも少なくありません。
歯周病は、歯周ポケットにたまったプラーク(歯垢)に含まれる細菌が原因で起こります。プラークは歯と歯茎の間にある歯周ポケットに蓄積し、細菌が毒素を産生して慢性的な炎症を引き起こします。
最終的には歯を失う恐れもあるため、早期に発見して治療を開始することが、歯を守るために非常に重要になります。
歯周病によって歯がぐらつく理由

歯がぐらつく原因の1つに歯周病が挙げられますが、その理由は大きく3つです。以下、それぞれの理由を詳しく解説していきます。
歯を支える組織が破壊されるから
顎の骨は、歯の根元を包み込むようにして歯を支えています。この骨(歯槽骨)が徐々に溶かされていくのが、歯周病の進行によって引き起こされる主な変化のひとつです。歯槽骨の支えが失われると、歯は正しい位置に固定されなくなり、徐々に動揺するようになります。
歯根露出と歯周ポケットの深化
歯周病が進行すると、歯茎が下がって歯の根が露出し、歯根にある歯根膜という繊維状の組織もダメージを受けやすくなります。歯根膜は歯を歯槽骨に固定する役割を担っており、衝撃を吸収するクッションのような働きも持っています。
歯周病により歯根膜が破壊されると、歯と歯槽骨の間に空間(歯周ポケット)ができ、歯が不安定になりやすくなります。歯周ポケットが深くなればなるほど、歯周病菌が繁殖しやすくなるため、状態がさらに悪化するのを繰り返す悪循環に陥るでしょう。
歯周病による噛み合わせのずれ
歯周病が進行すると、歯の位置がズレたり角度が変わったりすることがあります。上下の歯の噛み合わせが変わることで、普段とは異なる力が歯にかかるようになり、過剰な負担となってさらに歯が動く原因となる可能性もあります。
歯がぐらつくときの注意点

歯がぐらつくというのは、歯と歯茎の健康にとっての重要なサインです。歯周病が進行している、噛み合わせが崩れている、噛む力が極端に弱まっているなど、さまざまな要因が考えられます。
ぐらつく歯をそのままにしていると、さらなる悪化や治療の難易度を高めるリスクがあるため、注意が必要です。ここでは、ぐらつきがある場合に気をつけるべきことについて詳しく解説します。
自己判断での対処は避ける
歯がぐらつき始めた時、自宅でのケアや市販の口腔ケア商品で何とか治せないかと考える方が多いです。
しかし、歯のぐらつきの原因が歯周病であれば、セルフケアだけでは改善が期待できません。また、噛む力のバランスや歯ぎしり・食いしばりなどがぐらつきの原因になっていることがあります。
どのような原因の場合でも、症状を改善するためには、歯科医院で治療を受けることが欠かせません。歯のぐらつきを感じた場合は、できるだけ早く歯科医院でチェックを受けることが、歯を失わないための第一歩です。
ぐらついた歯を強く触らない
ぐらつく歯に手や舌で触れて、刺激を与えるのも避けてください。歯科治療前に痛みや違和感を強く感じると、状態を確認したくで触ってしまう方は少なくありません。
しかし、舌や指で触ると炎症が悪化したり、ぐらつきが強くなったりするリスクがあります。
刺激の強い食事は控える
歯がぐらつくときは、刺激の強い食事を控えることも大切です。カレーや香辛料などの辛い食べ物は刺激が強いため、炎症を助長する可能性があります。噛みきりやすく、柔らかい食材を意識して選ぶようにしましょう。
お口の中を清潔に保つ
歯がぐらつくほどの炎症がある場合、通常よりも丁寧にお口の中のお手入れをすることが求められます。バイオフィルムと呼ばれる細菌の塊をしっかりと取り除くことで、炎症の進行を防げるかもしれません。
ただし、痛みや出血がひどい場合は、患部への刺激は避けなければなりません。痛む部分は避けながら、口内全体を清潔に保てるようブラッシングしましょう。
また、歯間ブラシやフロスの使用も重要ですが、無理に挿入すると出血することもあります。症状に合わせて無理のない範囲で使用するようにしてください。
口腔ケアアイテムの選び方や使い方に不安がある方は、歯科医院でブラッシング指導を受けると良いでしょう。
歯ぎしり・食いしばりの対策をする
睡眠中の歯ぎしりや日中の食いしばりは、歯に過度な負担をかけ、歯周組織を傷めることがあります。歯がぐらついている状態では、これらの刺激がさらに歯の動揺を悪化させるリスクがあるため、注意が必要です。
歯ぎしりが疑われる場合は、ナイトガードと呼ばれるマウスピースを装着しましょう。歯に強い負荷がかかることを防げます。
歯科医院での早期診察を心がける
歯がぐらついていると感じた場合は、すぐに歯科医院を受診しましょう。ぐらつきの原因はさまざまで、歯周病が原因である場合、歯が抜け落ちるのを防ぐには早期の治療が欠かせません。
自己判断で放置すると、歯を維持できなくなるリスクがあります。
歯周病を予防する方法

歯磨きや食事などに気を付けることで、歯周病は予防できます。歯周病が進行すると、歯ぐきの炎症だけではなく、最終的には歯の喪失につながる可能性もあるため、予防することが非常に重要です。
ここでは、日常生活の中で実践できる歯周病予防の具体的な方法をご紹介します。
丁寧なセルフケアを毎日継続する
歯周病を予防するために最も重要なポイントは、歯周病菌の温床となるプラーク(歯垢)を丁寧に除去することです。1日2回、最低でも1〜2分間かけて、丁寧に歯磨きを行いましょう。
歯ブラシだけでは、歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目に残ったプラークを取り切ることは難しいため、歯間ブラシやフロスを併用するとより効果的です。
歯科医院の定期検診を受ける
自宅でのケアだけでは掃除できない部分の汚れを除去するためには、歯科医院でのプロフェッショナルケアが必要になります。歯科医院では、歯のクリーニングや虫歯・歯周病のチェック、必要に応じてカウンセリングを行います。
特に、歯周病が進行していないか確認するためにも、定期的な歯科検診は重要です。歯科医師による点検とアドバイスにより、歯周病リスクを見逃すことなく、早期に対処できます。
喫煙とストレスを避ける
歯周病を予防するうえでは、禁煙やストレス管理も大切です。
タバコを吸っていると歯周病の発症率が高まり、進行も早くなります。タバコは歯茎の毛細血管を収縮させ、酸素の供給を妨げ、細菌の抵抗力を弱めるためです。
また、強いストレスを受けると免疫力が低下し、歯周病菌に対抗する力が弱まります。強いストレスを受けない、ためこまないような対策を行いましょう。
まとめ

歯がぐらつくという症状は、危険なサインです。その多くが歯周病によるものであり、放置すれば歯を失うリスクもあります。ぐらつきを感じたら自己判断せず、歯科医院での診察を受けることが大切です。
また、日頃から丁寧なセルフケアや定期検診、生活習慣の見直しを行い、歯周病を予防しましょう。
歯周病の治療を検討している方は、神戸市東灘区にある木下歯科医院にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療や入れ歯治療、インプラント治療など、さまざまな診療に力を入れています。ホームページはこちら、無料相談も行っておりますので、ぜひご覧ください。
