歯を抜いて初めて総入れ歯にする場合、治療の進め方には大きく分けて2つのパターンがあります。
お口の状態やご希望によって、どちらの方法が適しているかを判断します。
パターン1
歯を抜いてから入れ歯を作る方法
まず、残っている歯を抜歯します。
その後、上下の入れ歯の型取りを行います。
1週間以上あけて、噛み合わせを確認します。
さらに1週間以上あけて、入れ歯の試着と、より精密な型取りを行います。
その後、完成した入れ歯を装着します。
この方法の良いところは、入れ歯の試着ができることです。
完成前に見た目を確認できるため、歯の並び方や口元の雰囲気をチェックしながら進めることができます。
また、試着の段階でさらに精密な型取りを行えるため、完成した入れ歯の装着感を高めやすいという利点があります。
さらに、先に抜歯をして傷口の回復を待つため、入れ歯を装着する頃には歯ぐきの状態が落ち着いてきている場合があります。
一方で、この方法には欠点もあります。
歯を抜いてから入れ歯が完成するまで、最短でも1か月ほど歯がない期間が生じます。
その間、食事や見た目に制限が出ることがあります。
パターン2
歯を抜いた日に入れ歯を装着する方法
歯を抜く前に、上下の入れ歯の型取りを行います。
1週間以上あけて、噛み合わせを確認します。
その後、2週間以上あけて、残っている歯の抜歯と同時に、完成した入れ歯を装着します。
この方法の良いところは、歯を抜いたその日に上下の入れ歯を入れられることです。
歯がない期間を避けやすいため、見た目への不安が強い方にとっては大きな安心につながります。
また、工程が比較的少ないため、治療日数を抑えて入れ歯を入れられる場合があります。
一方で、抜歯した当日に傷口の上から入れ歯を入れるため、痛みが出ることがあります。
また、事前に試着ができないため、見た目の確認や細かな修正には限界があります。
さらに、抜歯前の状態で入れ歯を作るため、精密な型取りにも限界があります。
そのため、完成直後から完璧な装着感を求めるというより、装着後の調整を重ねながら合わせていく治療になります。
どちらにも良い点と悪い点があります。
そのため、当院では最初から一つの方法に決めつけるのではなく、レントゲンやお口の状態を確認したうえで、治療の流れをご説明します。
その方の生活、仕事、遠方からの通院のしやすさ、不安の強さ、見た目への希望。
そうしたことも含めて、現実的に続けられる治療計画を立てていきます。
