入れ歯コラムCOLUMN

歯がないことが健康リスクに…身体に表れる不調とは?

消化不良や栄養失調のリスク

歯がない状態が続くと噛み合わせが悪くなり、食べ物をよく噛むことができなくなるためほとんど丸呑みになってしまったり、噛まないことで唾液が分泌されず消化に時間がかかるようになります。

唾液にはでんぷん分解酵素のアミラーゼが含まれており、炭水化物の消化は唾液から始まります。口腔内での消化を端折ってしまうとその分消化器官に負担がかかり、消化不良に。消化能力が落ちるとせっかく食べた栄養が吸収できない状態になり、栄養失調になるリスクが高まるのです。

見た目に悪い影響を与えるリスク

歯の有無は口元の審美性に大きな影響を及ぼします。特に、失った歯が前歯の場合は歯がないことが目立つため、口元やお顔全体の見た目に影響が。さらに、歯が抜けた後は歯茎が痩せてくるため、頬がこけてほうれい線が目立つようになったり、輪郭に影響が生じて老け顔になってしまう可能性があります。

失った歯の位置によっては他人からはあまり見えない場合もありますが、歯がないことが気になり、うまく笑えない、話せないといった問題に発展する可能性もあります。

健康だった歯が悪くなってしまうリスク

歯は28本で1つの臓器のような機能を持っています。「歯を1本失ったくらい大丈夫」という気もしてしまいますが、残った歯に負荷がかかり、歯の寿命が短くなってしまいます。

例えば、歯を失うと周りの歯はその部分を補おうとするため、抜けた歯の空間に向かって隣の歯が倒れてきたり、噛みあっていた反対側の歯が伸びてきたり(挺出)します。こうなると、いざ治療をしようと思った時には動いてしまった歯を戻さないと部分入れ歯が作れなかったり、動いてしまった歯を大きく削らないといけなかったりします。

また、このように歯が動いてしまうと歯と歯の間が空き、歯並びが崩壊してしまいます。歯が伸びることにより露出してしまった歯根が虫歯になりやすいだけでなく歯磨きもしづらくなるため、磨き残しがたまりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

虫歯が重度化すれば、歯の根っこの神経を取り除いて中をきれいにする「根管治療」という治療が必要となります。さらに悪化すれば、最終的には抜歯することになり、また歯を失うことになってしまうのです。

別の病気に派生してしまうリスク

歯を失ったことにより噛み合わせのバランスが悪くなると、顎の関節や周囲の筋肉への力のかかり具合に変化が生じ、顎関節症になる可能性が高まります。また、噛む力が弱まることで認知症のリスクが上昇することもわかっています。

残っている歯の本数と認知症の発症率について、次のような調査結果があります。

  • 歯がほとんどなく入れ歯も使用していない人は、自分の歯が20本以上残っている人に比べて、認知症の発症リスクが約1.9倍に高まる。
  • あまり噛めない人は、何でも噛める人に比べて認知症発症リスクが1.5倍になる。

そのほか「残っている歯が19本以下で義歯を使用していない人は、20本以上の歯が残っている人に比べて転倒のリスクが約2.5倍になる」という調査結果もあります。歯を失うことが全身の健康状態に影響することをお判りいただけるのではないでしょうか。

歯がないリスクを防ぎ、快適に使えるオーダーメイドの精密入れ歯とは

歯を失ったままにしておくことは、全身にさまざまなリスクが伴います。神戸の入れ歯専門院・木下歯科医院では、咀嚼や発音など機能面の回復に加え、審美性にも優れ健康的な笑顔を引き出す精密入れ歯「ESTEETH」をお一人おひとりに合わせたオーダーメイドでお作りしています。

患者様ごとに異なるお悩みをじっくりお伺いするため、完全個室でプライバシーに配慮した無料相談を実施しています。「1本くらいなら大丈夫」「目立たない場所だからそのままでいい」と放置せず、一生美味しく食事をして健康でいるために、ぜひ一度当院にご相談ください。

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医療法人社団 木下歯科医院 
院長 木下 貴雄

  • 国立徳島大学歯学部歯学科 卒業
  • IPSG咬合認定医
  • BPSメンバー(日本第一号となる精密入れ歯国際ライセンス認定歯科医師)