入れ歯コラムCOLUMN

歯がない状態でいると太るって本当?

歯がないことがなぜ太る原因になるの?

「早食いは太る」と耳にしたことはありませんか?これはある程度本当で、脳が満腹感を覚えるまでには一定の時間がかかるため、早食いをして咀嚼回数が少ないと満腹感を得られるまでに摂取する量(カロリー)が必然的に多くなり、太りやすくなります。

メタボ(メタボリックシンドローム)という言葉がありますが、太っている=メタボではありません。肥満には「内臓脂肪型」と「皮下脂肪型」があり、「内臓脂肪型肥満」は30歳以上の男性に多く見られ、生活習慣病に関係が深いタイプの肥満です。内臓脂肪の蓄積原因の1つは「食べ過ぎ」ですが、よく噛むことで満腹中枢が刺激され、食べ過ぎ防止につながります。歯を失うと噛み合わせが悪くなってしっかり噛めなくなるため、咀嚼回数が少なくなりがち。その結果として、太るリスクが高くなってしまうのです。

では、なぜ内臓脂肪は身体によくないのでしょうか。内臓周辺に蓄積する脂肪は代謝が盛んで、血液中の脂質濃度を高める原因となります。また、インスリン抵抗性といって、すい臓から分泌されるインスリンの働きを悪くします。さらに、脂肪細胞からは血圧を上昇させる物質が分泌されます。

その結果、脂質異常症・糖尿病・高血圧・さらにはこれらが重なったメタボリックシンドロームなどを招きやすくなるのです。つまり、内臓脂肪型肥満はさまざまな生活習慣病の元凶ということ。歯を失って噛めなくなるということは内臓脂肪型肥満につながり、さまざまな健康リスクを招く可能性があります。

太ること以外に起こる健康への悪影響

咀嚼は、消化力をコントロールできる唯一の方法です。咀嚼が足りないと唾液が充分に分泌されずに消化器官に負担がかかることになり、負担がかかり続けた結果、胃の働きが低下して消化不良となるケースが多く見られます。

消化不良になると当然ながら消化に時間がかかるため、胃酸がダラダラと分泌(胃酸過多)され続け、胃潰瘍、胃食道逆流症などの原因になります。

さらに、噛む力が弱いことで血糖コントロールを乱しやすくなり、糖尿病リスクが高まることや、歯周病によって増殖した歯周病菌が糖尿病の原因物質を作り出していることも研究からわかってきています。目立った歯垢や歯石が見当たらないにもかかわらず歯周病の症状が出ている患者を検査したところ、糖尿病を発症していた…という症例もあり、歯周病は糖尿病が引き起こす合併症のひとつであるともいわれるようになりました。

歯を失い、噛む力を失うことがさまざまな全身疾患の原因となりうることを知っていただき、適切な治療を受けていただきたいです。

自分の歯のように快適な、オーダーメイドの精密入れ歯とは

一般的に加齢とともに噛む力は弱くなっていきますが、その原因の大半は歯にあるといわれています。虫歯や歯周病などの歯科疾患を放置せずに適切な治療を受け、噛む力を良好に保つことは、身体全体の健康のためにも大切です。

神戸の入れ歯専門歯科・木下歯科医院が手掛ける精密入れ歯「ESTEETH」は、患者さんの身体の一部として調和するよう、丁寧に時間をかけて院長自らが作り上げるオーダーメイドの入れ歯です。

歯のお悩みは一人ひとりが異なるはず。木下歯科医院はそれぞれの悩みに寄り添い、自分の歯のように自然で快適な精密入れ歯をご提供し続け、多くの患者様からご支持頂いています。まずは無料カウンリングで、あなたのお悩みをお聞かせください。

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医療法人社団 木下歯科医院 
院長 木下 貴雄

  • 国立徳島大学歯学部歯学科 卒業
  • IPSG咬合認定医
  • BPSメンバー(日本第一号となる精密入れ歯国際ライセンス認定歯科医師)