先日、約3ヶ月間合計4回に渡る「精密入れ歯セミナー」が無事終了致しました。
私自身も、人前で症例発表ではなく、「講義」をするというのは全く始めてで、しかも実際の患者様を治療しながら講義をするという「実演講義」ということもあり、色々大変な事や、結果を出さなければならないというプレッシャーもあり、怒濤の3ヶ月だったように思いますが、その分、一人の患者様と今まで以上に真剣に真剣に取り組むことができ、本当に有意義な3ヶ月間になりました。
歯科医師としての使命感や、精密入れ歯治療の基礎からの復習、そして、人に教えるという事の喜びを感じることができました。
なにより、自分が育ててもらった学び舎での講義でしたので、後輩ドクター達にテクニックだけではなく、その先にある医療人としての大切なことを私の姿勢を見てもらって、少しでも何かが伝わればと想い、必死の講義だったように思います。
そして、肝心の患者様ですが、入れ歯治療の全ての行程を終了し、緊張の中、最後に硬いおせんべいを食べて頂きました。
結果は。。。。
「気持ちいいです。よく噛めます。」
と、じっくり歯があった頃を思い出すように、噛み締めながら食べて下さいました。
いつもの何倍もの緊張の瞬間でしたが、この3ヶ月間のパートナー技工士の森永さんとの綿密な打ち合わせと、試行錯誤の苦労が実りました。
久しぶりに、涙が出そうになるくらいの感動でした。
患者様の為に、自分ができる最善を尽くし、そしてより良い結果に結びつけた暁には、患者様と共に心から喜ぶ。
これが今回の講義を通して、私が本当に伝えたかった事です。
目の前で患者様が硬いおせんべいを喜んで食べるお姿を見る事で、後輩ドクター達の心のスイッチが入ってくれたのであれば、今回のセミナーは大成功です。
技工士の森永さんも、私の知らないところで一人苦悩の中作られた渾身の入れ歯だと思います。
お酒を全く飲めない二人ですが、がっちり握手して美味しい打ち上げをすることができました。
今回の大きな一歩を、二人の大きな糧として、今後ともより良い入れ歯作りの為、日々精進していきたいと思います。
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入れ歯コラムCOLUMN