入れ歯コラムCOLUMN

入れ歯職人への道パート4

この10月11月12月の三ヶ月は怒濤の入れ歯ラッシュでした。


たまたま色々なご縁が重なって、様々な歯医者さんで入れ歯を作ってきたけれどもどれも駄目で、困り果ててここに来たという方ばかりが毎日のように続きました。


つまり難症例、、、とても難しいお口の方ばかりでした。


中には、もう10年入れ歯で苦しんでいる、このまま死のうと思っていたというくらい、涙ながらに当院の門を叩いて下さった方もおられました。


入れ歯専門技工士の森永さんと共に、様々な検査データを検証しながら、うんうんとうなりながら、ああでもないこうでもないと悩みながらのチャレンジばかりでした。

登ったことのない山ばかりへの挑戦で、時には吹雪にあったり、濃い霧で前が見えなくなったりと、苦労と苦悩の連続で、患者様が悩まれてこられただけ、私たちもその苦労を感じ、大変な3ヶ月でした。


「本当に治るんですね!?」


「本当にうちの母を救って下さるんですね!?」


悩んで悩んで、極度の歯医者不信が重なった方々の心のケアを考えながら、当院で治療をさせて頂くと引き受けたからには、


「絶対に治さなければならない」


という、「絶対」の二文字の大きな責任と患者様のわらをもすがるような期待に応えなければならないというあまりの重圧に、この三ヶ月は本当に日々極度の張りつめた緊張状態の連続でした。
体力と気力も限界を感じた時もありましたが、ただただ森永さんとの我慢比べのように、精神力だけで突き進んだように思います。


治療をし始めた方の大半は、この年内中におおよそのめどが立ったり、無事治療終了することができました。


もちろん、全てパーフェクトという訳ではありませんし、まだまだゴールが見えない方も一人おられますが、多くの方が、涙を流し満面の笑顔で最終日を迎えて下さいました。


「ここに来てほんまによかった。。」


「先生ありがとう。。。」


と涙を流して下さる度ごとに、我々も苦労を重ねた分胸が熱くなり、涙が溢れてしまうこともありました。


そして、「ああ、この為に仕事をしているのかな。。」


という何ともいえない達成感と使命感を感じることができました。


有り難いことに、こうして本当に困っている方を救いたいという私と森永さんの想いが伝わったのか、この数ヶ月でスタッフも皆急成長してくれたように思います。

「患者様に育てて頂いた一年だった」


この言葉が浮かんできました。


また今年も後わずか、終わりよければという言葉がありますので、最後まで良い仕事ができますようスタッフ一同力を合わせ頑張りたいと思います。


森永さんと切磋琢磨して作り上げた今年一年の集大成の入れ歯です。


常に限界に挑戦してきたからこそ、去年とは比べ物にならない作品になったと思います。一人の患者様がおっしゃって下さいました。


「先生達が作る入れ歯は 芸術作品みたいですね」


この上ない今年一番の褒め言葉でした。


私たち二人も患者様に育てて頂いた一年でした。
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医療法人社団 木下歯科医院 
院長 木下 貴雄

  • 国立徳島大学歯学部歯学科 卒業
  • IPSG咬合認定医
  • BPSメンバー(日本第一号となる精密入れ歯国際ライセンス認定歯科医師)