医院ブログBLOG

顕微鏡学会  〜 新たな世界の扉 〜

2012年4月23日

先日新潟で開催された、顕微鏡歯科学会に参加してきました。
学会といいますと、少し大げさな感じが致しますが、歯科の領域ではまだまだ発展途上であり、日本での導入率は3パーセント程度、しかも稼働率はその3分の一程度ですので、実際の学会登録者数も非常に少なく、登壇される先生との距離感も近い、いい意味でのアットホームな学会でした。
新潟は直線距離ですと、東京より近いのですが、アクセスが非常に悪く、小型のプロペラ機での移動だったので、とても楽しかったです。
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今回の学会は、学生時代よりずっと実の兄弟のようにかわいがって頂き、日々の臨床でも様々な御指導を頂いている、愛知県のこころ歯科クリニックの畑先生と御一緒させて頂きました。
規模は大きく異なりますが、開業した時期も同じで、医院の方向性や、治療内容も非常に似ているので、二人でゆっくり話している時間も、私にとっては大きな学びの時間でした。
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夜は懇親会もあり、新潟名物の「のどくろ」も頂いてきました。
新潟には、京都の祇園のような古町というものが存在し、現役の芸者さんもおられるそうです。
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二日目はまた、朝から夕方までびっちり顕微鏡三昧の一日でした。
少人数のアットホームな学会が故に、普段はそばにも寄れないスーパースターの先生方も、ふっと気付くと自分の前の席に着いておられたり、隣でコーヒーやお弁当を食べていたりと、普段の臨床の疑問を質問させて頂けるタイミングがたくさんあり、それだけも大きな収穫でした。
スライドでの講演だけではなく、実際のテクニックをテーブルクリニック形式で講演頂ける、分かりやすいものもあり、とても勉強になる二日間でした。
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二日間の最後には眼科医による、眼科領域での顕微鏡治療の歴史や、現代の眼科治療の実際をご講演頂きましたが、歯科とのあまりの歴史の違いに愕然と致しました。
40年以上もの歴史があるが故に、治療方法や、器具、概念も確立されたものとなっており、より完成度の高い治療をされているのだなと感じました。
反対に、日本の歯科の領域ではまた10数年の歴史が故、これからの発展や可能性を感じることができました。
今回の学会で学んできた事をもとに、また自分のオフィスで試行錯誤と、特訓の日々です。
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自分自身の臨床に、また新たな可能性を感じ、そして今回の学会でのまた新たな出逢いやご縁をきっかけに、今年一年また更に忙しくなりそうです。
どんな仕事でも同じではありますが、医療行為に最高や、完全はなく、神様が作り出した人間の身体の一部を、完全に元通りにする事はできません。
そのゴールのない世界の中で、いかに患者様に本当の満足をして頂けるかが、日々の仕事の一つの目標でもあります。
よりよい治療のため、患者様の本当の笑顔のため、これからも日々精進を続けていきたいと思います。
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