8月はひたすらマイクロスコープ治療が続き、朝から晩までマイクロ三昧の日々でした。
極度の集中状態がずっと続き、かなり息も止めて治療しているので、毎日クタクタですが、その分また大きなレベルアップにもつながった一ヶ月だったと思います。
色々な勉強会で教わったテクニックや、色々な学術書を読み、様々な道具やテクニックを試行錯誤しながら、自分が一番綺麗に治療できる方法を試行錯誤中ですが、大分一連の流れも安定してきました。
ここ一ヶ月の症例写真です。
case1
術前 過去につめたレジンが劣化し、破損してきております。
術中 古いレジンを全て除去したところです。
術後 3色のレジンを使用し、もとあった天然の形態と色を再現したところです。
case2
術前 歯と歯の間の虫歯を除去している最中です。
術中 歯の隣接部分の形態を再現する壁を設置しているところです。
術後 3色のレジンを各部位にわけて充填し、もとあった形態を再現したところです。
case3
術前 過去につめられたレジンが劣化し、着色しつつ虫歯にもなってきています
術後 一見難易度の低いケースのようですが、ほんのちょっとだけしか盛るスペースが無い中で、色と形態を再現するのはなかなか難しかったです。
case 4
これはあくまで患者様にご同意を頂いた実験的なチャレンジケースですが、ここまでレジンでやってしまったら、型取りして作る必要がないのでは、、、というダイナミックなケースです。
もっとも難易度が高く、ほぼ全ての形態をゼロから作ったケースです。
術前 古い詰め物を除去すると、かなり大きな虫歯で、歯も殆ど無くなってしまいました。
術中 歯の隣接部分を形作る壁を設置して、もとあった形態を予測して再現していきます。
術後 3種類の性質の異なったレジンを使用し、色と形を合わせていきます。
さすがに終わったあとは、私自身も気を失いそうでしたが、患者様もイスから転び落ちそうなくらいびっくりして、喜んで下さいました。
喜ぶというより、少し怒っているようなくらいの驚嘆の反応で、人は感動のレベルを超えると怒り出すというのを聞いた事がありますが、少し分かったような気がしました。
まだまだ、研究開発、試行錯誤中ではありますが、ひとえに自分自身にして欲しい治療を患者様に、そして患者様の笑顔のために、これからもレベルアップに励んでいきたいと思います。
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