入れ歯コラムCOLUMN

総入れ歯で顔が変わることはある?その理由と予防方法を解説!

こんにちは。神戸市東灘区にある木下歯科医院です。
笑顔の老人

総入れ歯と聞くと、高齢者や歯の健康に問題がある人々を思い浮かべるかもしれません。

しかし、総入れ歯は、多くの人々にとって食事や会話を快適に楽しむための重要なツールです。総入れ歯を使用することで顔が変わると聞いたことがあり、不安に思っている方もいるのではないでしょうか。

今回は、総入れ歯の使用によって顔が変わる可能性について解説します。顔が変わる原因や予防するための方法、ご自身に合った総入れ歯の選び方についてもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

総入れ歯で顔が変わることはある?

顔が気になる女性
総入れ歯を使用することで、顔の印象が変わることがあるといわれています。人の印象には見た目が大きく影響しており、特に口元の印象は第一印象を大きく左右します。総入れ歯を入れることで顔の印象が変わり、第一印象も変わることがあるでしょう。

総入れ歯を使用することで、顔が歪む、若々しい顔立ちになるなど、印象が変わる可能性はあります。例えば、総入れ歯が前方に突出している、引っ込みすぎているなどすると、顔の印象が大きく変わるでしょう。

特に、歯が引っ込みすぎると口元のハリがなくなります。老けた印象を与える可能性が高いです。

しかし、総入れ歯よる印象の変化は、悪いものだけではありません。総入れ歯で歯並びが整って見えることで、口元の印象がよくなり若々しい印象を与えることもあります。

また、重度の歯周病の方は、多くの歯が本来の位置から動いており、力を入れて噛めなくなることが多いです。頬や口元の筋肉が衰え、たるむ場合や口元のふくらみが失われる場合があるでしょう。

総入れ歯を使用することで、口元のふくらみを取り戻すことができます。顔全体の印象もよくなるでしょう。

総入れ歯で顔が変わる理由とは?

総入れ歯で顔が変わる疑問イメージ
総入れ歯を使用することで、顔の印象が変わることがあるのはなぜでしょうか。

顔の印象が変わる理由はいくつか考えられますが、主な要因としては、合わない入れ歯を使用していることや、顔周りの筋肉の使い方が変化したこと、入れ歯の形状が合っていないことなどが挙げられます。

それぞれ詳しく確認しましょう。

合わない入れ歯の使用

合っていない総入れ歯を使用し続けると、噛み合わせが悪くなることがあります。噛み合わせの悪さが原因で、食事の際にしっかりと物を噛めなくなる可能性があるでしょう。

物を噛む際の刺激が骨に伝わりにくくなり、顎の骨が痩せることがあります。顎の骨が痩せると、口の周りにシワができる、頬がくぼむなど、顔が変わる可能性があるのです。

顔の筋肉の使い方の変化

総入れ歯を使用することで、顔の筋肉の使い方が変わることがあります。特に、総入れ歯が合わない場合や、新しい総入れ歯に変えた場合は、筋肉の使い方が大きく変わるでしょう。

筋肉の使い方が変わると、顔の形が変わるかもしれません。筋肉の衰えや歪みが生じることもあります。

入れ歯の厚みや形状

入れ歯の素材や形状、厚みによっても、顔の印象が変わることがあります。特に、保険適用の総入れ歯には、歯茎部分にプラスチックが使用されることが多いです。

強度を持たせるために厚みが必要になるので、口元が盛り上がって見えることがあります。

総入れ歯で顔が変わることを予防する方法

診察室で入れ歯の調子を合わせる歯科医
総入れ歯は、歯の喪失による食事や発音の困難さを解消するための重要な治療方法の一つです。

しかし、総入れ歯を使用する際は注意が必要です。ケアが不足していると、顔の形状や表情に変化が生じることがあるでしょう。

総入れ歯で顔が変わることを予防する方法は、以下のとおりです。

正しい噛み合わせを維持する

噛み合わせが適切でない場合、顔のバランスが崩れる可能性があります。特に、鼻の下から顎の下までの距離が短くなると、老けた印象を与えることが多いです。

適切な噛み合わせを維持することで、顔が変わることを予防できるでしょう。噛み合わせが適切であることは、咀嚼能力の向上や、発音の正確さにも影響を与えます。

総入れ歯を適切にメンテナンスする

総入れ歯の形状や厚みが不適切な場合、上唇がへこむことがあります。上唇がへこむと、老けた印象を与えるでしょう。

定期的に総入れ歯を調整し、メンテナンスする必要があります。総入れ歯が摩耗・変形することで顔が変わることも考えられるため、定期的に検診を受けることが重要です。

筋肉の機能を維持・強化する

歯の喪失や入れ歯の使用により、顔の筋肉が衰える可能性があります。筋肉が衰えると、顔が変わることがあるでしょう。

総入れ歯を適切に使用し、筋肉の機能を維持・強化することで、顔の印象を保つことができます。具体的には、噛む力を強化するためのトレーニングや、顔の筋肉を鍛えるエクササイズを行うとよいでしょう。

上下顎同時印象法を活用する

上下顎同時印象法は、上下の顎の型取りを同時に行う方法です。頬や舌の型も同時に取るので、より自然な噛み合わせを再現できます。

総入れ歯のフィット感を向上できるので、顔が変わることを予防できるでしょう。

ご自身に合った入れ歯の選び方

自分に合った入れ歯の選び方イメージ
入れ歯は、失った歯を補うための治療法として広く用いられています。

しかし、入れ歯を選ぶ際は、さまざまな要因を考慮する必要があります。ただ歯を補うだけでなく、顔つきや見た目、噛み合わせの感覚など、ご自身が快適に使える総入れ歯を製作してもらいましょう。

ご自身の生活スタイルや希望に合う総入れ歯を選ぶことが大切です。歯科医師や歯科技工士と積極的にコミュニケーションをとり、ご自身の希望や悩みをしっかり伝えましょう。希望や悩みを共有できれば、よりよい総入れ歯を手に入れることができます。

ご自身に合った総入れ歯の選び方は、以下のとおりです。

顔つきや見た目の変化を考慮する

上述しましたが、総入れ歯を使用することで顔つきや見た目が変わることがあります。例えば、噛み合わせの位置が低くなると、顔が老けて見えるでしょう。入れ歯の土手とよばれる部分の形状によって、上唇がへこむこともあります。

顔が変わることを避けるためには、総入れ歯の形状やサイズを適切に選ぶことが重要です。

噛み合わせの感覚を大切にする

総入れ歯を使用すると、噛む感覚が変わることがあります。噛み合わせの感覚は、食事の快適さに直結します。日常生活を送るうえでストレスに感じることもあるでしょう。

そのため、ご自身が違和感なく使用できる総入れ歯を選ぶことが大切です。

保険治療の範囲を理解する

入れ歯の治療は、保険が適用される場合と自費治療となる場合があります。保険治療で入れ歯を製作する場合は一定の制約があるため、ご自身の希望に合う入れ歯を作ることが難しい場合もあるでしょう。

治療の内容や費用について事前によく確認し、自費治療も検討しながら、ご自身に合う治療を選ぶことが大切です。

まとめ

入れ歯
総入れ歯を使用して顔が変わることは、多くの人々の悩みとなっています。

顔が変わる主な原因は、噛み合わせが変わることや、顔の筋肉が衰えることです。特に、噛み合わせの位置が低くなると、顔が老けて見えるでしょう。

ご自身に合った総入れ歯を使用すれば、顔が変わることを予防できます。顔つきを若返らせる効果も期待できるでしょう。

保険治療で総入れ歯を製作する場合は、一定の制約があります。高品質な総入れ歯を求める場合は、歯科医師と歯科技工士と連携することが非常に重要です。

適切な入れ歯の選択と継続的なケアにより、健康的で美しい口元を維持できるでしょう。

総入れ歯は、失った歯の機能を取り戻し、快適に生活を送るための重要なツールです。入れ歯にネガティブなイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、生活の質を向上するための前向きな治療なのです。


入れ歯を検討している方は、神戸市東灘区にある木下歯科医院にお気軽にご相談ください。