入れ歯コラムCOLUMN

生活保護でも入れ歯は作れる?費用や注意点も解説!

こんにちは。神戸市東灘区にある木下歯科医院です。
二つの入れ歯

生活保護を受給していても、歯の健康状態が気になる方は多いでしょう。特に、入れ歯の作成や歯科治療に関する費用について、不安を抱えている方も少なくありません。

この記事では「生活保護でも入れ歯は作れるのか?」という疑問に答えるとともに、費用がかかるのか、治療を受ける際の注意点はあるのかなどについて詳しく解説します。

 

生活保護とは?
生活保護と書かれた紙

生活保護制度は、生活に困窮している方に対し、健康で文化的な最低限度の生活を保障し、自立した生活を支援するために設けられた制度です。憲法に基づき、生活保護法により実施されています。

生活保護の申請は国民の権利であり、誰でも必要になる可能性があります。

 

生活保護制度の意義

生活保護は、困窮している方々が再び自立した生活を送れるよう、積極的に支援することを目的としています。自身の権利として活用し、必要な支援を受けることが可能です。

生活保護を受けることは、一時的な経済的困難を乗り越え、再び安定した生活を取り戻すためのステップといえます。

 

生活保護の種類

生活保護にはいくつかの種類があります。生活費を補助する生活扶助、医療費をカバーする医療扶助、住居費を支援する住宅扶助、教育費を補助する教育扶助などが挙げられるでしょう。

これらの扶助が組み合わさって、受給者の最低限度の生活を保障しています。

 

扶養義務者の役割

生活保護を受ける際には、所有する資産や能力を最低限度の生活の維持に活用することが求められます。また、扶養義務者による扶養が優先されますが、その可否が生活保護の判定に直接影響することはありません。

扶養義務者とは、父母や祖父母、兄弟姉妹、子、孫などのことで、かつ受給資格者世帯と生計をともにしている者を指します。扶養義務者からの扶養が期待できない場合は、福祉事務所に相談することが重要です。

 

生活保護でも入れ歯は作れる?
生活保護でも入れ歯は作れるかイメージ

生活保護を受給している方が入れ歯を作ることができるかどうかは、診療を受ける歯科医院によって異なります。生活保護の医療券が利用できない歯科医院も多いため、治療を受けようとした際に「生活保護受給者の受け入れは行っていません」と断られる可能性があります。

しかし、生活保護医療券の指定医療機関であれば、生活保護受給者の方も安心して治療を受けることができます。生活保護の医療券を使用すれば、保険診療の範囲内でほとんどすべての治療を受けることが可能です。

虫歯治療や歯周病治療に加え、差し歯や入れ歯の作成も医療券で対応できます。これらの治療はすべて患者さまの費用負担なしで行われるため、経済的な心配をする必要はありません。

歯の健康は、全身の健康と密接に関わっています。歯周病などの口腔内の問題は、心臓病や糖尿病などの全身疾患のリスクを高めることが知られています。

そのため、適切な歯科治療を受けることは、生活保護を受給しているか否かに関わらず非常に重要です。特に、入れ歯は咀嚼機能の改善だけでなく、発音や見た目の向上にも影響します。

 

生活保護受給中の方が入れ歯を作る場合に費用はかかる?
生活保護受給中の方が入れ歯を作る場合の費用イメージ

生活保護受給中の方が入れ歯を作る際の費用についてですが、歯科治療は生活保護の医療扶助の対象となっており、ほとんどの保険治療はカバーされています。したがって、入れ歯作成も含めた一般的な歯科治療に関しては費用がかかりません。

ただし、一部の補綴治療は対象外となる場合があります。また、自費診療は生活保護の医療扶助の対象外です。そのため、生活保護を受給している方が自由診療を選択した場合、費用は自己負担(10割負担)となります。

生活保護を受けているからといって自費診療を受けられないわけではありませんが、その際は全額自己負担となることを覚えておいてください。

 

生活保護受給中の方が歯科医院を受診する際に必要になるもの
領収証と診察券

生活保護受給中の方が歯科医院を受診する際には、いくつか持参しなければならないものがあります。

 

医療券

まず、生活保護受給者であることを証明するための医療券が必要です。受診時に提示することで治療費が免除されるようになるので、必ず持参してください。

 

必要書類と証明書

次に、健康保険証も持っている場合は一緒に持参しましょう。また、歯科医院によっては、身分証明書の提示を求められることもあるので、運転免許証やマイナンバーカードなどの身分証明書を持参すると安心です。

これらの書類は、個人の確認や治療記録の管理に必要となることが多いです。

 

健康状態の情報提供

初診の場合や前回の診療から時間が経っている場合は、現在の健康状態や服用中の薬についても情報を伝えるとスムーズです。特に、持病やアレルギーがある場合は、事前に歯科医師に伝えておくことが重要です。

治療のリスクを最小限に抑えるためにも、ご自身の健康状態については医師に共有しましょう。

 

生活保護受給中の方が入れ歯を作るときの注意点
生活保護受給中の方が入れ歯を作るときの注意点イメージ

生活保護受給中の方が入れ歯を作るときは持参すべき書類等があるように、通常の受診と異なる点があります。以下に、生活保護受給中の方が入れ歯を作るときの注意点を詳しく解説していきます。

 

指定医療機関かどうか確認する

生活保護の医療券を利用できる歯科医院で治療を受ける必要があります。事前に生活保護の指定医療機関かどうかを確認しておきましょう。

指定医療機関であれば、保険診療の範囲内で入れ歯の作成が可能です。指定医療機関リストは、市区町村の福祉事務所で確認できます。

 

治療内容を確認する

保険診療の範囲内であれば、入れ歯の作成に費用はかかりません。

しかし、一部の補綴治療は対象外となる場合があるため、具体的な治療内容について歯科医師とよく相談することが大切です。治療開始前に見積もりを取り、保険適用範囲を確認しておけば、後々のトラブルを避けることができます。

 

自費診療ではないか

自費診療は、生活保護の医療扶助の対象外です。自費診療を選択した場合、その費用は全額自己負担となります。治療の前に費用について詳細に確認し、理解しておきましょう。

例えば、高度な技術を要する治療や特殊な材料を使用する治療、審美目的の治療は、自費診療に該当することがあります。

 

適切なケアを続ける

入れ歯の作成後は、適切なケアとメンテナンスが必要です。定期的な歯科検診や入れ歯の清掃方法について歯科医師から指導を受け、日々のケアを怠らないようにしましょう。

入れ歯の適切なケアは、長期的な使用感の向上や健康維持に重要です。適切なケアを続けることで、入れ歯の寿命を延ばすことができます。

 

必要な書類を準備する

受診時には、医療券や身分証明書を持参することを忘れないようにしましょう。初診の場合や前回の診療から時間が経っている場合は、健康状態や服用中の薬の情報も伝えてください。

 

まとめ
入れ歯を持っている医師

生活保護制度は、生活に困窮している方に対し、健康で文化的な最低限度の生活を保障し自立した生活を支援するために設けられた制度です。憲法に基づき、生活保護法により実施されており、国民の権利として誰でも申請可能です。

困難な状況にある場合は、ためらわずに福祉事務所に相談することが重要です。

生活保護受給中の方が入れ歯を作成する場合、指定医療機関であれば生活保護の医療券を使用して治療を受けることができます。保険診療の範囲内であれば費用はかかりませんが、一部の補綴治療や自由診療は対象外であり、自由診療を選択した場合は全額自己負担となります。

また、歯科医院を受診する際には、医療券や健康保険証、身分証明書を持参しましょう。現在の健康状態や服用中の薬についても情報を提供することが大切です。

入れ歯作成後は適切なケアとメンテナンスが必要なので、定期的な歯科検診や入れ歯の清掃を続けてください。

生活保護制度を有効に活用し適切な歯科治療を受けることで、生活の質を向上させ、自立への第一歩を踏み出すことができます。困難な状況にある方々が安心して生活を営むための支援として、生活保護制度の利用を検討してはいかがでしょうか。

入れ歯を検討している方は、神戸市東灘区にある木下歯科医院にお気軽にご相談ください。