入れ歯コラムCOLUMN

自費の入れ歯の種類!それぞれの特徴やメリット、値段も解説!

こんにちは。神戸市東灘区にある木下歯科医院です。
入れ歯

自費で入れ歯を作製する場合、自由に素材・構造を選択できるため、種類や金額は多岐に渡ります。入れ歯の作製を検討する際は、入れ歯の種類や金額などが気になる方が多いでしょう。

今回は、自費の入れ歯の種類や、特徴について解説します。自費の入れ歯のメリットやデメリット、値段についても解説するので、ぜひ参考にしてください。

自費の入れ歯のメリット

自費の入れ歯のメリットイメージ
自費の入れ歯には、どのようなメリットがあるのでしょうか。詳しく確認しましょう。

さまざまな素材から選択できる

自費の入れ歯は、保険の入れ歯のように制限がありません。

豊富な選択肢から、ご自身に合う素材・構造を選択できます。例えば、口を開けたときに目立ちやすい金属を避けたい場合や、金属アレルギーがある場合は、金属をまったく使用しない入れ歯を作製できます。

使用者の健康状態や好みに応じたカスタマイズが可能なので、快適に使用できるでしょう。耐久性やメンテナンスの容易さも素材によって異なるため、ライフスタイルに合わせて選択できます。

自然な見た目に仕上がる

自費の入れ歯は、自然な見た目に仕上がることもメリットです。選択する素材や構造によっては、天然歯の色や形状を忠実に再現できるでしょう。

特に、高品質な樹脂や陶器製の入れ歯は、天然歯に近い透明感と質感を再現できます。装着していても他人から気づかれにくいことが特徴です。

また、歯茎の色や形状も自然に見えるよう配慮できるため、笑ったときや話しているときの違和感が少なく、自信を持って日常生活を送れるでしょう。


装着感が優れている

自費の入れ歯は、装着感も優れています。高度なカスタマイズが可能なため、患者さまの口腔内の形状にぴったりと合わせることができるためです。

入れ歯のズレや不快な圧迫感を軽減し、長時間の使用でも快適さを保てるでしょう。高品質な素材を使用できるので、咀嚼時の安定感や話しやすさも向上します。

入れ歯による違和感が少なければ、食事や会話を自然に楽しめるでしょう。日々の生活をより充実させられます。

自費の入れ歯のデメリット

自費の入れ歯のデメリットイメージ
メリットの多い自費の入れ歯ですが、デメリットも存在します。詳しく確認しましょう。

値段が高い

自費の入れ歯のデメリットは、値段の高さです。高品質な素材の使用、精密な製造工程、個々の口腔状態に合わせたカスタマイズなどの要素が、全体の値段を上げるのです。

そのため、保険の入れ歯と比較すると、自費の入れ歯は高価になる傾向があります。特に、希望をすべて叶えようと最高級の素材や技術を取り入れた場合、経済的な負担が大きくなるでしょう。

メンテナンスが必要である

自費の入れ歯は、品質を維持するために定期的なメンテナンスが必要です。高品質な素材を使って作られた精密な入れ歯は、適切にケアしなければ急速に劣化するでしょう。

例えば、定期的な清掃、専門家によるチェックが必要です。部分的な修理や調整が必要になることもあるでしょう。

選択した素材特有のメンテナンスが発生することもあるので、日常的なお手入れが面倒に感じる可能性もあります。

注意して取り扱わなければならない

自費の入れ歯は、非常に繊細です。取り扱いにも特別な注意を要するでしょう。

保険の入れ歯と比較すると耐久性に優れている場合が多いですが、落とすなどして強い衝撃が加わると、破損するリスクがあります。

また、特定の清掃方法や保管方法を守らなければならないこともあります。誤った方法で清掃・保管すると、入れ歯の寿命が短くなるでしょう。

自費の入れ歯と保険の入れ歯の違い

自費の入れ歯と保険の入れ歯比較
本項目では、自費の入れ歯と保険の入れ歯の違いについて、表を用いて解説します。

<自費の入れ歯と保険の入れ歯の違い>

入れ歯の種類 自費の入れ歯 保険の入れ歯
素材 コバルトクロム合金、チタン、シリコン樹脂など、さまざまな素材から選択可能 義歯床:レジン樹脂
クラスプ:金属
値段 高い 安い
耐久性 比較的高い 低い
作製期間 3〜6か月かかる場合がある 1〜2週間程度で完成する
審美性 比較的よい 悪い
再作製の制限 なし あり


自費の入れ歯と保険の入れ歯の大きな違いは、選択できる素材です。自費の入れ歯の場合、床には金属などの頑丈な素材を使用することが可能で、人工歯には審美性の高いセラミックなどを使用できます。

保険の入れ歯は作製費用が安価ですが、使用できる素材は限られています。レジン樹脂はあまり耐久性が高くないので、破損することも多いでしょう。吸水するので、汚れが付着しやすく着色しやすいなどのデメリットがあります。

作製期間は、保険の入れ歯のほうが短い場合が多いです。自費の入れ歯は3〜6か月の長期に及ぶ場合もあります。すぐに入れ歯で歯を補いたいと考えている方には、デメリットになり得るでしょう。

また、保険の入れ歯は歯型の採取から6か月間は、新しい入れ歯を作れないという制約があります。自費の入れ歯には制約がないので、経済的な余裕があれば何度でも作れるでしょう。


自費の入れ歯の種類と値段

自費の入れ歯の値段イメージ
自費の入れ歯の種類と、それぞれの値段を詳しく解説します。

金属床義歯

金属床義歯は、床部分が金属でできた入れ歯です。金属は軽く耐久性が高いため、快適に使用し続けられるでしょう。

床をレジン樹脂で作る保険の入れ歯と比較すると、非常に装着感が優れています。レジンは強度を保つためにある程度厚く作らなければなりませんが、金属は薄く作っても十分な強度を保てるため、違和感が少ないのです。

また、レジン樹脂とは異なり、金属は熱伝導率が高いです。飲食物の温度が伝わりやすいので、食事を楽しめるでしょう。

金属床義歯の値段は、110,000〜550,000円程度です。義歯床にコバルトクロム合金などの金属を用いるので、高くなる傾向にあります。

金属アレルギーの方にはアレルギー反応が出にくいチタンなどが用いられますが、金属の種類によっては高額になるでしょう。

コンフォート義歯

コンフォート義歯は、特に装着感に配慮された入れ歯です。柔らかい素材を使用しており、口腔内の組織を圧迫せずに装着できることが特徴でしょう。

装着時の違和感が非常に少ないため、入れ歯の使用に慣れていない方や、既存の入れ歯に違和感を覚えていた方に適しています。

コンフォート義歯の値段は、110,000〜550,000円程度でしょう。

ノンクラスプデンチャー

ノンクラスプデンチャーは、保険の部分入れ歯には必ず存在する金属のバネ(クラスプ)がない入れ歯です。見た目が自然で金属アレルギーの心配もないため、審美性や安全性を重視する方に適しています。

金属のバネをかけて固定する必要がないので、ほかの歯や組織に負担をかけないことも大きなメリットです。

ノンクラスプデンチャーの値段は、110,000〜550,000円程度でしょう。

ロケーター義歯

ロケーター義歯は、インプラントと組み合わせて使用する入れ歯です。小さなアタッチメント(ロケーター)をインプラントに取り付けて入れ歯を固定します。

入れ歯の安定性が大幅に向上し、より自然な咀嚼と発声が可能になることが特徴でしょう。ロケーター義歯は、インプラント治療を受けたことがある方や、従来の入れ歯の安定性に不安を感じていた方に適しています。

ロケーター義歯の費用は、300,000〜3,000,000円程度です。インプラント手術を受ける必要があるので、手術後も土台や入れ歯の作製費用がかかります。

オールオンフォーとよばれるインプラント治療を受ける場合は、より頑丈に土台を形成するために4本のインプラントを埋め込みます。そのため、3,000,000円もの値段がかかる場合があるでしょう。

入れ歯を選ぶときのポイント

入れ歯を選ぶときのポイントイメージ
入れ歯を選ぶ際は、いくつかの重要なポイントを考慮する必要があります。

まずは、ご自身の口腔内の状態とニーズをしっかり把握しましょう。残存歯の数、口腔内の形状、咀嚼能力、審美的な要望など、個人の状況に合わせて最適な素材・構造を選択してください。

予算を決めることも大切です。自費の入れ歯にはさまざまな種類があり、希望をすべて叶えようとすると高額な値段になります。経済的な状況に応じて、適切な入れ歯を作製しましょう。

メンテナンスの容易さも、重要なポイントです。入れ歯の寿命は、日々のケアをどれだけ丁寧に行うかで変動します。日常のケアが容易な入れ歯を選ぶことで、長期間にわたって快適に使用できるでしょう。

また、信頼できる歯科医師と相談することも重要です。専門家の意見を聞きながら、ご自身にとって最適な入れ歯を選んでください。

まとめ

入れ歯と治療器具
自費の入れ歯は経済的な負担が大きくなるものの、素材の選択肢が豊富というメリットがあります。自費の入れ歯を利用する際は、耐久性や作製期間、審美性などを考慮したうえで、種類を選択しましょう。

入れ歯を検討している方は、神戸市東灘区にある木下歯科医院にお気軽にご相談ください。