入れ歯コラムCOLUMN

入れ歯に慣れるためにはどうしたらいい?慣れる方法を詳しく解説!

こんにちは。神戸市東灘区にある木下歯科医院です。
入れ歯を使う人

「はじめて入れ歯を付けたけど慣れない」「新しく作り直した入れ歯に慣れない」など、お悩みではありませんか。

入れ歯に慣れるためには、ある程度の期間が必要です。少しでも早く入れ歯に慣れて食事や会話を楽しみたいと考える方は多いでしょう。

そこで今回は、入れ歯に慣れる方法や入れ歯に慣れない場合に考えられることなどを解説していきます。入れ歯がなかなか馴染まずにお悩みの方はぜひ、参考にしてみてください。

入れ歯を入れる目的とは?

入れ歯を使っている人
入れ歯は、歯を失った際に補う治療法のひとつです。何らかの原因で歯を失った方は、失った部分の歯を補う必要があります。

なぜ、入れ歯などの治療で歯を補う必要があるのか疑問に感じている方もいるでしょう。以下に、入れ歯の使用目的を解説していきます。

咀嚼機能の回復

歯を失うと咀嚼機能が低下します。特に、奥歯は食べ物をすり潰す役割を果たしているため、失ってしまうと咀嚼能力が大きく低下します。

また、歯を失ったままの状態が続くと、失った部分を補おうと隣接する歯が倒れ込んできたり、噛み合う歯が伸びてきたりするため、歯並び・噛み合わせを悪化させる原因になりかねません。

咀嚼機能が低下してしまうと、食べ物を上手く処理できないため消化器官に大きな負担がかかります。全身の健康状態を保つためにも、入れ歯を使用して咀嚼機能を回復する必要があります。

発音機能の回復

歯を失うと隙間から空気が漏れてしまうため、発音が悪くなることがあります。周囲の人に何度も聞き返されることで、コミュニケーションを避けるようになるかもしれません。

また、失った歯の本数が多くなると、舌が隙間に入り込むため特定の音が発音しにくい・喋りにくいと感じる方も少なくあません。入れ歯で歯を補うことで、正常な舌の動きや空気の出し入れが可能になります。


円滑なコミュニケーションを保つためにも、入れ歯は大切な役割を果たしているといえるでしょう。

審美性を保つ

歯がないと審美性が大きく損なわれます。特に前歯は他人の目に入りやすい部分なので、周囲の目が気になり人前に出るのを避けたり、コンプレックスに感じたりしやすい部分になるでしょう。

入れ歯を使用して失った歯を補えば、審美性を回復させることが可能です。人前に出ることを避けてしまうと、社会性が低下して健康寿命が下がる原因にもなります。

歯を補ってコンプレックスを解消することは、健康的な生活を送るためにも必要です。

入れ歯に慣れる方法

入れ歯に慣れるポイント
入れ歯をはじめて使用する場合、慣れるまで違和感を覚える方が多いです。入れ歯に慣れるためには、継続的に使用することがポイントになります。

毎日、少しの時間でも装着して使用する習慣をつけましょう。歯茎や粘膜が締め付けられる感覚や吐き気などの症状は、口の中に入れ歯が入ることに慣れてしまえば消失していきます。

万が一、入れ歯による違和感や痛みが軽減されない場合は、歯科医院を受診して確認してもらいましょう。以下に、入れ歯に慣れる方法をご紹介していきます。

入れ歯の着脱を練習する

はじめて入れ歯を使用する場合、歯科医院で着脱方法や取り扱い方法などの指導・説明があります。歯科医院で上手く着脱できても、実際に家でやるとスムーズにできない場合もあるでしょう。

無理に入れ歯を着脱すると、粘膜を傷付けたり入れ歯が変形・破損する原因になります。うまく装着できていないことで違和感が消えない可能性もあるので、正しく装着できるように練習しましょう。

飲む練習と噛む練習をする

大きい入れ歯が入るほど、慣れるまで時間がかかるとされています。違和感が強く、入れ歯に慣れるまでの間は上手く飲み物や食べ物を飲み込めない・噛めないなどの支障をきたすケースがあります。

入れ歯を付けた状態で飲食できるように、ゆっくり水を飲むことから始めてみましょう。食事は、柔らかいものから始めていきます。

食べることに慣れてきたら徐々に硬めの食事も取り入れるようにするとスムーズに進むでしょう。焦らずに段階を踏んで、食べられる物を増やしていくことが大切です。

発音の練習をする

入れ歯を入れると、発音しにくいと感じる場合があります。舌や頬の粘膜が入れ歯に慣れておらず、動きが制限されることが原因として考えられるでしょう。

時間の経過とともに口内の組織も入れ歯に順応していくので、次第に発音も改善されていきます。発音しにくい音は、積極的に使うように心がけるとより早く慣れることができます。

リラックスした状態で装着する

入れ歯を装着すると嘔吐反射が出てしまう場合は、リラックスした状態で少しずつ装着時間を増やしていくといいでしょう。嘔吐反射が出る原因のひとつに、不安や恐怖などの心理的要因があります。

なるべく嘔吐反射が出ないように別のことを行ったり深呼吸をしたりして、落ち着かせることが大切です。一度慣れてしまえば、嘔吐反射が再び出ることは少ないでしょう。

時間をかけてゆっくりと入れ歯に慣れてください。

入れ歯になかなか慣れない場合に考えられること

入れ歯になかなか慣れない人
さまざまな工夫をしても、なかなか入れ歯に慣れないとお悩みの方もいるでしょう。入れ歯に慣れない原因には、さまざまなことが考えられます。

以下、入れ歯になかなか慣れない場合に考えられることと対処法をご紹介していきます。

入れ歯があっていない

さまざまな工夫をしているのに入れ歯に慣れない方もいるでしょう。入れ歯に慣れない原因のひとつとして、入れ歯自体が合っていない可能性が考えられます。

ご自身で入れ歯が合っているか判断することは難しいため、歯科医院を受診して確認・必要に応じて調整してもらいましょう。1回で解消される場合もありますが、調整に複数回かかるケースも少なくありません。

合っていない入れ歯を使用し続けると、精神的なストレスはもちろん、口内にも悪影響が出てしまいます。かならず違和感がなくなるまで調整してもらうようにしましょう。

入れ歯の厚みがある

保険治療の入れ歯は、プラスチックを使用しているため厚みが出ます。プラスチックは強度が低いので、割れないように厚くする必要があるためです。

厚みがあると違和感が強くなるので、少しずつ装着時間を伸ばすなど工夫しても、なかなか慣れない場合があります。嘔吐反射が強く入れ歯に慣れない方は、自由診療の入れ歯を検討してみてもいいでしょう。

自由診療の入れ歯は保険治療の入れ歯と比較して薄くて丈夫なものが多いです。費用は高額になりますが、異物感を少なくすることができるでしょう。

入れ歯以外の治療法が合っている

歯を失った際に選択する治療方は入れ歯以外に、ブリッジ・インプラントがあります。どうしても入れ歯に慣れない場合は、別の治療法を検討することもひとつの手段として有効です。

失った歯の本数や口内の状態によって治療の可否が異なるため、歯科医師に相談して確認してもらうといいでしょう。

まとめ

入れ歯の模型
入れ歯に慣れるためには、ある程度の期間が必要です。着脱はもちろん、食事や発音も期間が経てば慣れるでしょう。支障なく日常生活を送ることができるようになります。

しかし、入れ歯に慣れるように工夫しても、異物感が解消されないケースもあります。入れ歯に慣れない原因としては、入れ歯自体が合っていないことも考えられるでしょう。

なかなか入れ歯に慣れない場合は、歯科医院を受診して確認・必要に応じて調整してもらうといいでしょう。嘔吐反射が強い方は、自由診療の入れ歯や、ブリッジ・インプラントなど別の治療法を検討するのも有効な手段です。

入れ歯を検討している方は、神戸市東灘区にある木下歯科医院にお気軽にご相談ください。