入れ歯コラムCOLUMN

歯がないなら行うべき!健康を取り戻す3つの治療法

歯がない状態を治療する方法とは

歯医者が苦手な方の中には、「1本くらい歯が抜けていてもなんとかなる」とそのままにしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は歯がない状態というのは、歯周病や口臭の原因になるなど、健康面で様々な影響があるのです。そのため、歯が抜けた際はできるだけ早期の治療をおすすめしています。

歯が抜けた際の主な治療には、「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」の3つの方法があります。

入れ歯

入れ歯は、残っている歯にバネをかけることで人工の歯を固定する治療方法。部分入れ歯と総入れ歯があり、残っている歯が少ない場合は総入れ歯になります。

入れ歯は治療期間が約1~2ヶ月と短く、健康な歯を削る必要がありません。また、取り外して洗うことができるため、手入れも簡単です。

入れ歯には、保険適用のものと保険適用外のものがあります。保険適用で作れば費用は抑えられますが、入れ歯の素材や作成方法が限られるため、人によっては違和感があることも。保険適用外の入れ歯だと費用はかかりますが、素材や作成方法にこだわって作られているため、着用しても違和感なく噛みやすいうえ、ぱっと見ても気づかれにくい入れ歯が手に入ります。

ブリッジ

ブリッジは、残った歯を利用して橋のように人工歯を固定する治療方法。自然の歯と同じように物を噛むことができ、違和感も少ないのが特徴です。入れ歯同様に保険適用と保険適用外のものがあり、治療期間は1ヶ月程度で済みます。

一方、残っている歯でブリッジを支えるために歯を削るので、健康な歯に負担がかかることも。手入れが難しいため、虫歯や歯周病の原因にならないよう丁寧なケアが必要です。

インプラント

インプラントは、人工の骨を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を固定する治療方法。3つの治療方法の中では最も見た目が美しく、噛む力も自然の歯とほぼ変わらないと言われています。

しかし、インプラントは保険を使うことができないため、治療費が高額に。また、治療期間も3ヶ月から半年と長くかかるのが一般的です。

治療したあとのケア方法

健康を維持するためには、歯の治療後のケアが大切。ご自身で行うケアと歯科医でないとできないケアとがありますが、どちらもお口の健康状態を保つためには欠かせません。

自身で行うケア方法

歯を健康に保つ基本は、歯垢や汚れを溜めないようにすることです。

入れ歯の場合、食後に入れ歯を取り外して歯ブラシで全体を磨きます。力を入れすぎると傷がついて汚れが付着しやすくなるため優しい力で行い、汚れを流したあとは専用の洗浄液に漬けましょう。

入れ歯とご自身の歯肉が触れる部分に歯垢や汚れが溜まりがちなので、部分入れ歯・総入れ歯いずれも一度外して全体的に磨くのがおすすめです。

ブリッジは、土台になっている歯が虫歯や歯周病になりやすくなります。歯ブラシだけでは歯垢や汚れが落としきれないので、デンタルフロスや歯間ブラシを利用した丁寧なケアが必要です。

インプラントの治療後は、人工歯と歯肉の間に溝ができ、その中で細菌が繁殖して炎症を起こす「インプラント周囲炎」と呼ばれる炎症を起こすリスクがあります。毎日のブラッシングで溝に歯垢や汚れが溜まらないようにすると共に、デンタルフロスや歯間ブラシを併用して綺麗な状態を保ちましょう。

歯科医が行うケア方法

日頃の丁寧なケアはもちろん大切ですが、ご自身では口内の変化に気づくのが難しいもの。定期的に歯科医にチェックしてもらえば、健康に悪影響を与える前兆を早期に発見できて安心です。およそ3~6ヶ月に一度の定期検診で口内のチェックと細部までクリーニングをしてもらえば、口内の健康状態をより保ちやすくなります。

歯がないと健康にどんな影響があるの?

「歯がないことで健康に影響がある」と言われても実感がない…という方もいらっしゃるかもしれません。なぜ歯がないことで健康に影響が出るのか、どのように影響してくるのか、具体的にご紹介します。

歯並びや噛み合わせが悪くなる

歯を抜けたままにしておくと、その両隣にある歯が空いているスペースに向かって傾いていきます。また、本来噛み合うはずの歯がないために残っている歯が伸びてくることも。

歯並びや噛み合わせの変化の影響は歯全体に及ぶので、咀嚼がうまくできない、顎関節に痛みを感じる、という症状が現れることもあります。

見た目が変わる、老けて見える

歯並びや噛み合わせが悪くなると、見た目にも影響が出てきます。

歯並びなら口を開けなければ分からないと思われるかもしれませんが、噛み合わせが悪くなると輪郭に歪みが生じてくるのです。顎が左右どちらかにずれているように見えることもあるため、外見の変化に違和感を持ち、コンプレックスを抱いてしまう方もいらっしゃいます。

また、歯並びや噛み合わせが悪くなると噛む力が弱まるため、頬がたるみやすくなることも。顔の筋力の低下が原因ですが、頬がたるんで下がってくると老けて見られやすくなります。

虫歯や歯周病の原因になる

歯並びや噛み合わせが悪くなると、虫歯や歯周病になる可能性が高くなります。いずれも、原因となるのは歯垢です。歯並びや噛み合わせが悪くなり、歯垢が残り続けることで虫歯や歯周病を引き起こします。

歯周病は歯肉炎・歯周炎の総称で、自覚症状が少ないため、気がつくと進行している病気です。細菌の繁殖が原因で歯茎が炎症を起こし、歯磨きをすると歯茎から出血するのが初期症状のひとつ。症状が進行すると、炎症は歯茎だけでなく歯茎と歯を支える骨の間にある歯根膜、歯を支える骨である歯槽骨にまで及びます。歯周病菌によって歯根膜が破壊されて歯槽骨が溶かされてしまうことで、歯が抜け落ちてしまうこともあるのです。

歯周病は、日本人が歯を失う原因の第1位と言われているほど。また、歯周病の人は糖尿病を悪化させやすいとも言われています。

口臭が発生する

抜けた歯をそのままにしておくと、空いているスペースに食事の汚れが残りやすくなります。歯磨きやうがいだけで完全に除去するのが難しく、残った汚れが異臭を発して口臭に繋がっていくのです。

口臭は自分では気づきにくいものなので、歯磨きに加え歯間ブラシやデンタルフロスも用いたケアをこまめに行いつつ、気になる場合は歯科医に診てもらいましょう。

健康を維持し、快適に使い続けられるフルオーダーメイドの精密入れ歯とは

神戸の入れ歯専門クリニック・木下歯科医院では、お一人おひとりに合った精密入れ歯「ESTEETH」をお作りしています。

ひと口に入れ歯を必要とされている方といっても、口の状態、骨格、噛み合わせや歯肉の固さは様々です。その人にとって少しでも使いやすい入れ歯を作るには、じっくりと時間をかけて診断することが大切になります。

そのため、当院では入れ歯専門の歯科技工士が立ち会い、1回1時間から2時間のお時間をいただいております。「カウンセリング・精密検査」「お口の型取り・嚙み合わせ採得」「精密な型取り・顎の動きの記録」「入れ歯の試得・最終確認」という合計4つの工程を経ることで、使いやすく気づかれにくい、こだわりの入れ歯に仕上げて参ります。

完成後の入れ歯を使いこなして健やかに日常生活を送れるよう、「噛み方」「表情筋のストレッチ」といったリハビリテーションも行っています。まずは当院の無料相談をご利用いただき、今のお悩みやお困りごとをお聞かせください。

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医療法人社団 木下歯科医院 
院長 木下 貴雄

  • 国立徳島大学歯学部歯学科 卒業
  • IPSG咬合認定医
  • BPSメンバー(日本第一号となる精密入れ歯国際ライセンス認定歯科医師)