入れ歯コラムCOLUMN

入れ歯職人への道 パート5

先日約一年間の入れ歯治療を終了された患者様がおられました。


当院に初めて来て下さった初診時はとてもダメージが大きく、しかもまだ総入れ歯になられるにはお若い方だったので、乗り越えて頂かなければならない壁がたくさんありました。


治療の前半戦はとても大変だったと思いますが、無事治療も終了し、とても口元も若返られ、なんでもよく食べられるようになったと喜んでくださいました。


今回の精密入れ歯はエステティックデンチャーといって、本当の歯肉に見えるような特殊な加工が施されております。


細かな毛細血管や、歯茎から頬の粘膜に移行する微妙なグラデーションを表現した入れ歯で、この辺りは作り手である歯科技工士の職人作業になります。


このエステティックデンチャーも入れ歯専門技工士の森永さんと、色々試行錯誤を重ね、5年目となりますが、少しずつ納得のいくレベルにまで成長してきたのではないかと思います。


術前術後の写真がこちらです。
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入れ歯治療というのは、まさに無から有を作り出す治療であり、どこまでやっても「完璧」にまで到達するためには長い道のりがあり、自分たちのレベルアップに従って、次から次へとやらなければいけない事、こだわりたい事が増えていきます。


ですが、患者様により満足して頂くため、できうるならば感動の涙を流して頂くため、今後もまだまだ続くこの階段を上り続けていきたいと思います。


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医療法人社団 木下歯科医院 
院長 木下 貴雄

  • 国立徳島大学歯学部歯学科 卒業
  • IPSG咬合認定医
  • BPSメンバー(日本第一号となる精密入れ歯国際ライセンス認定歯科医師)