入れ歯コラムCOLUMN

入れ歯の虎の穴

先週末、東京で開かれたJapan Denture Associationという入れ歯の学会に参加してきました。
今回この学会には初めて参加させて頂いたのですが、正直、「入れ歯の虎の穴」でした。
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東京歯科大学で開催されたのですが、入口には大きな野口英世先生の肖像画がありました。
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参加されておられる方がみな、真剣に、学びたい、知りたい、うまくなりたい、という熱意が伝わってくる、形だけではない気合いの入った勉強会でした。
そして、本当に入れ歯オタクというくらい、みな臨床科ばかりなのに、大学の研究室顔負けのデータに基づいた調べに調べ抜いた成果を発表されておられました。
日々の診療もしながら、おそらく毎週末は色々な勉強会に参加しておられているでしょうから、ほんと仕事が終わったあと、夜中遅くまで勉強したり、医院を休んで努力されてこられたのだろうと、その苦労がひしひしと伝わってくる内容の発表ばかりで、とても勉強にもなりましたし、自分の日々の診療の更なるレベルアップにもつながりました。
また、当院の入れ歯専門技工士の森永さんの学会発表の晴れ舞台でもあったので、当院での治療の写真も出てきたりして、とても楽しい三日間でした。
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そして、一番の収穫は、現在の日本の入れ歯治療のトップをいく阿部二郎先生とお話ができた事、そして更には御歳84歳の入れ歯の神様である染谷先生とお話をし、日々の診療の中で悩んでいた事を色々質問することができました。
阿部先生との貴重な写真
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そして更に貴重な入れ歯の神様 染谷先生とのツーショット
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染谷先生というのは、論文だけではなく歯学部の学校の教科書にもでてくるような先生で、「染谷のスジと」呼ばれる染谷先生の名前のついた歯茎のスジがあるくらいで、当院でも主軸においているBPSという世界的な精密入れ歯の作り方の基本的な概念を作られた、生きながらにして既に伝説となっている先生です。
この染谷先生とお話させて頂いて、本当に感じたのが、この歳にして未だに我々若いドクター以上に入れ歯に対する熱い情熱に燃えておられるという事です。
84歳で、酸素ボンベを吸いながら、二日間びっちり講演を聞き、誰よりも的確な目の覚めるような質問をされ、こんな若造の私の質問にも十分すぎるくらい丁寧に答えて下さいました。
そして何より、そのそこはかとない深みのあるお人柄に、脱帽でした。
私も染谷先生に追いつくには、あと53年も走り続けなければなりません。
半世紀以上です。
走り続けることが出来るでしょうか。。。。
いや、走り続けたいと思います。
患者様の本当の心からの満足というゴールのない答えに辿り着くまで。。