入れ歯コラムCOLUMN

歯がないとしゃべれないと言われる理由を解説します

歯がないとうまくしゃべれないのはなぜ?

歯にはものを噛む以外にも大事な役割があります。その中のひとつが「発音を助ける」という役割です。

声を発するとき私たちは喉(声帯)を振動させることで音を作り、歯や舌、頬、上顎、唇の形によって音を変化させ、声として発声しています。そのため、これらの形態に異常があったりすると、はっきりと発音することが困難になるのです。

歯がないとしゃべりにくいと感じてしまう大きな原因は、歯がない部分から空気が漏れてしまうことにあります。前歯がない場合は特に空気が漏れやすくなりますが、これは奥の歯でも同様。歯並びが悪かったり、入れ歯が合っていない際にも空気の漏れが起こりやすくなります。

口の中で発音に影響を与えるもうひとつの部分が、歯の内側の舌が動くためのスペースである「舌房(ぜつぼう)」です。滑舌という言葉があるように、発音には「舌」の動きも重要な役割を担っています。歯並びが悪くなると舌房のスペースに影響を与え、発音がしにくくなってしまうのです。

特に発音がしにくい音とは

歯がない状態で特に発音しにくい音は、サ行・タ行・ラ行です。 サ行は別名「歯擦音(しさつおん)」と呼ばれているように、前歯を擦り合わせて音を出す必要があるため、空気が漏れてしまうことで正しい発音にならない恐れがあります。サ行と同様に、タ行やラ行も歯の隙間に影響されやすい発音です。

また、歯を失ったままにしておくことで、歯のない隙間に舌を入れる癖(舌癖)ができてしまう場合があります。舌癖(ぜつへき)とは、日常生活の中で気づかないうちに歯の間から舌が出ていたり、舌を歯に押し付けているような動きをすることを指します。一度癖がついてしまうと歯を補ったあとも癖が出てしまい、発音がしにくくなることもあるので注意が必要です。

歯がない状態を治療すればまたしゃべれるようになる?

歯を失ってしまった場合の治療方法は、一般的に「ブリッジ」「入れ歯」「インプラント」の3つとなります。歯を失った部位や本数、歯茎や顎の骨の状態によって、どの治療が最適であるかが変わってきます。

数本の歯がない程度であれば、原則として上記のどの治療法も選択が可能。治療により人口歯を補うことで、空気の漏れがなくなり、歯茎音(上の前歯と舌を使って出す音)などもできるようになるため元の発音ができるようになります。

しかし、場合によっては治療後もうまく発音できない場合もあるようです。例えば保険適用の入れ歯の場合、土台(床)のピンク色の部分はレジンというプラスチックで作られていますが、およそ2mm程度の厚みがあり、口の中に入れた場合にこもった感じがして話しにくさを感じることがあります。厚すぎるとお口の中で舌が動くスペース(舌房)が十分に確保できず、舌の運動が制限され、話しにくさの原因になることがあるのです。

お口の中の状態は一人一人異なるため、自分の口の状態にあった治療を選択することが大切です。

自分の口にピッタリと合う精密入れ歯とは

100人いれば100通りの歯肉の状態、骨格、噛み合わせ、顎の運動の状態があり、お口の状態は一人一人異なります。

神戸の入れ歯専門歯科「木下歯科医院」ではこのお一人お一人の状態に対応すべく、「オーダーメイドの作り方」によって、快適で審美性に優れた精密な入れ歯「ESTEETH」をご提供しています。

入れ歯は失った歯の単なる代用品ではなく、義手や義足と同じく人工臓器。ですから、当院の「オーダーメイド」には機能回復のためのマネジメントの意味も含みます。

患者様の状態によっては、リハビリ用の入れ歯を使った噛み方や発音、表情筋のストレッチなどのトレーニングをご案内する場合もあります。入れ歯は製作して完成、ではありません。患者様が使いこなしていただけるようになるまで二人三脚で取り組みます。

木下歯科医院は医院貸し切りにてご対応し、他の患者様と顔を合わせることなく治療をしていただけます。カウンセリングからアフターケアまで、院長の木下が責任を持って対応しています。納得感を持って治療を進められるように、治療方法のメリットだけでなく、デメリットもしっかり伝えた上で治療方針を決めていきます。無料相談も行っておりますので、まずはお電話、お申し込みフォームからご予約ください。

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医療法人社団 木下歯科医院 
院長 木下 貴雄

  • 国立徳島大学歯学部歯学科 卒業
  • IPSG咬合認定医
  • BPSメンバー(日本第一号となる精密入れ歯国際ライセンス認定歯科医師)