入れ歯コラムCOLUMN

歯がないと健康に悪影響?!抜けた歯を放置するリスクとは

歯がない状態での健康への影響

虫歯になりやすくなる

歯が一本抜けると、口の中では次のようなことが起こります。

  1. 抜けた歯の空間に向かって、隣の歯が移動したり倒れてくる
  2. 噛み合っていた反対側の歯が伸びてくる
  3. 抜けた場所の隣の歯が移動するため、残った歯と歯の隙間が広がってくる

歯が動くことで歯と歯の隙間が開いてしまうと、噛み合わせや歯並びは崩壊し、磨き残しがたまりやすくなるため、虫歯ができやすくなります。口腔内の不衛生はさらに歯を失うリスクを高め、悪循環をまねきかねません。

消化器官の負担が高まる

歯が移動したり倒れたりすることで噛み合わせが変わってしまうと、次第に食べ物をしっかり噛むことができなくなります。しっかり咀嚼されていない食べ物を飲み込むことは、消化器官に余計な負担をかけることになってしまうのです。あまり噛まなくなると唾液の分泌量も少なくなってしまうため、さらに消化不良につながりやすくなってしまいます。

噛み合わせていた歯が伸びてしまう

歯を失うことで、噛み合っていた反対側の歯が伸びてくることがありますが、歯が必要以上に伸びてしまうことは、虫歯のリスクが高まることや噛み合わせ以外にもう一つ大きな問題の原因となる場合があります。

それは、歯の伸びによりもともとの歯があったスペースが狭くなることで、いざ治療をしようとした時に治療の妨げになってしまう可能性があること。歯がない状態を放置し続けることで、治療が長期に及んでしまったり、場合によっては完全な治療が困難になる危険性を高めてしまいます。

顎関節症を起こしやすくなる

噛み合わせのバランスが悪くなると、顎の関節や周囲の筋肉への力のかかり具合に変化が生じて顎関節症になる可能性が高まります。顎関節症の症状は、顎が痛む・口が開かない・顎を動かすと音がする、といったものです。多くの場合は症状が軽いためすぐに悪影響は生じませんが、症状が悪化することもあるため、日常生活に大きな支障をきたすリスクを抱えることになります。

残った歯がもろくなる

歯が抜けた状態を放置しておくと、必然的に残っている歯だけで噛むことになります。抜けてしまった歯に今までかかっていた負荷を残っている歯で受けることになるため、健康な歯にダメージが蓄積して歯の寿命を縮める原因になってしまうのです。

全身が歪んでしまう

例えば右側の歯がない場合、左側で食べ物を噛む癖がついてしまいます。すると、噛みやすくするため自分では気付かないうちに顔は左側に傾いてしまうのです。 さらに顔が左に傾くのが習慣化されてしまうと、顔を真っ直ぐに戻すために体は自然と肩は右側に傾き、肩が右に傾くと、バランスをとるために骨盤は左に傾いていきます。

このように、一つバランスが崩れてしまうとどんどん身体は歪んでいき、身体が歪むことで肩こり・腰痛・頭痛などを引き起こしてしまうのです。

認知症のリスクが高まる

認知症の原因は明確にはなっていませんが、残っている歯の本数と認知症の発症率の関係性について、「歯がほとんどなく入れ歯も使用していない人は、自分の歯が20本以上残っている人に比べて、認知症の発症リスクが約1.9倍に高まる」といった研究結果が日本歯科医師会が運営するサイトにて発表されています。

噛むことは脳に刺激を与えることになるため、噛めない状態を続けることで認知症といった健康を脅かすリスクを高めてしまうことになるのです。

※参照:日本歯科医師会取材 いい歯は毎日を元気に プロジェクト 「お口の健康が全身の健康に影響」

歯がない状態での見た目やコミュニケーションへの影響

老けて見えてしまう

歯を失うと噛む力が衰えるため、顔や首などの筋力が低下します。しわやたるみが増えるだけでなく、頬が下がって老け顔になってしまいます。

歯が抜けた後に骨や歯茎が痩せてくることで、頬がこけてほうれい線が目立つようになったり、顔のラインやしわ、たるみなどから、実年齢以上に老けて見えるようになってしまう可能性があるのです。 失った歯の位置によっては歯がない状態であることが相手にばれずに済みますが、外見の変化を隠しきることは難しいでしょう。

発声がしにくくなる

歯にはものを噛む以外にも大事な役割があり、その中の一つが「発音を助ける」という役割です。

人は声を発する時には喉(声帯)を振動させることで音をつくり、歯や舌・頬・上顎・唇の形によって音を変化させ、声として発声しています。歯を失って発音がしにくいと感じる理由は、歯がない部分から空気が抜けてしまうため。上顎の前歯がない場合は特にサ行・タ行・ハ行・マ行がはっきり発音しにくくなりますが、奥歯や下顎の場合も発音に影響が全くないということはありません。

笑顔を見せにくくなる

普段は人の歯にさほど関心がない人でも、その人のお口の中に歯がないところがあることに気付くと何かしらの違和感を感じます。歯並びや白さもさることながら、歯の有無は口元の審美性に大きな影響を及ぼすことはいうまでもありません。見た目が悪いのはもちろん、第一印象の良し悪しも異なるものになるでしょう。

サービス業や営業職など、多くの人と会うお仕事をしている人にとっては深刻な問題になるはず。歯がないのを気にするあまりに大きく口を開けて笑うことを躊躇して、人とのコミュニケーションを避けてしまうような状態にも陥りかねません。

歯がない状態での経済的な影響

歯が抜けたまま放置しておくと思ったよりも様々な弊害が起こることが分かり、驚かれた方も多いのではないでしょうか。

「1本くらいなら大丈夫」と放っておいたことが原因で噛み合わせや虫歯等が悪化すれば、次第に放ってはおけない状態となり、いずれ治療を必要とするようになります。口腔内の問題だけを考えても、放置期間が長くなればそれだけ嚙み合わせの崩れは大きくなり、いざ治療しようと思っても治療期間が長くかかったり高い治療技術が求められたりするため、比例して医療費もふくらんでいきます。

問題が口腔内だけでおさまらず不調な箇所がどんどん広がっていけば、その分治療が増えて、生涯にかかる医療費は高額になっていきます。歯がない状態は絶対に放置せず、ぜひ早めに治療を心がけていきましょう。

なくなってしまった歯に対する治療法とは

虫歯でボロボロになった歯を残すのは簡単ではありませんが、残すことが可能な場合もあります。

歯根の状態や歯周組織、根管内の歯質の状態などから判断して、歯を残すことができる場合には、「根管治療」と呼ばれる歯の中心部分にある「根管」内の掃除をする治療を行うことが可能。ただし、保存に適さない状態の場合には、抜歯を行って残った歯や周辺組織の健康を守る必要があります。

親知らずなど歯の噛み合わせに直接関係ない歯の場合には抜歯後の治療は行いませんが、そのほかの歯の場合は抜歯後に入れ歯やブリッジ、インプラントなどで失われた歯の機能回復を図ることになるでしょう。

入れ歯

入れ歯は、歯を失ったほとんどの場合において保険診療での治療が可能です。取り外すことができるので、他の治療方法よりもメンテナンスが容易である場合が多いでしょう。

保険診療の入れ歯は、場所によっては固定のためのバネが見えてしまったり色合いが自然でなかったりと、見た目に不満を感じることがあるかもしれません。また、お口の中に違和感を感じたり、噛む力に物足りなさを感じる方もいらっしゃいます。

保険診療の入れ歯にかかる費用は、部分入れ歯の場合は5,000~14,000円、総入れ歯の場合は10,000~15,000円程度。完成までの日数は、およそ2週間~1ヵ月(通院回数3~5回)ほどが目安です。

ブリッジ

ブリッジは、失った歯の両隣に健康な歯がある場合に両隣の歯を一部削り、失われた歯の部分に橋をかけるようにして人口歯を補う治療法。多くの場合で保険診療が可能です。

ブリッジは固定式なので、取り外しができません。その分、着脱の煩わしさがなく、噛む力も比較的強くなります。両隣の健康な歯を削らなければいけないことと、土台となることで大きな負担がかかることがデメリットです。

保険診療のブリッジの治療期間は約2週間ほど、費用は1本数千円~1万円ほどが目安となります。

インプラント

インプラントは、失った歯の部分の顎骨に金属製の人工歯根(インプラント体)を埋め込んで、その上に人口の歯冠を装着し、失った歯を補う治療法。固定式で天然歯に近い噛み合わせの回復を期待できますが、外科手術が必要なため、全身疾患がある場合などは適用とならない場合もあります。また、保険診療はなく、自費診療のみの治療となります。

インプラントの治療期間は3ヵ月~1年が平均的。インプラントが顎骨と結合するのを待つ期間が半分程度を占めますが、「光機能化」という新しい治療技術なら、この結合の期間を半分ほどに短縮することが可能です。光機能化では骨との結合力自体が強くなるため噛む力も強くなり、より長く使い続けられるようになります。インプラント治療を検討する場合には覚えておきたいキーワードです。

精密入れ歯

神戸の入れ歯専門歯科・木下歯科医院で製作している精密入れ歯「ESTEETH」は、従来の入れ歯とは製作の工程から全く異なる「オーダーメイドの入れ歯」です。

一般的な入れ歯は平均的な値から製作された型取り用のトレーと保険適用の材料を用いて、噛み合わせの計測や歯列の配列も平均値をもとに製作されます。

患者様のお口の状態が一般的な平均値に近い場合は上手くフィットしますが、そうでない場合は何度作り直しても上手く合わない…といったトラブルが起こることも。

当院では1回あたり1時間から2時間のお時間をいただき、入れ歯専門の技工士立会いのもと、お一人おひとりのお口の状態にあわせた「オーダーメイドの作り方」で計測。快適で審美性に優れた、世界でたった一つの患者様の方だけの入れ歯をおつくりしています。

当院は1日5名限定、完全予約制、貸し切り診療。ゆっくりとリラックスできる雰囲気のカウンセリングルームでの無料カウンセリングも実施しています。お口の具合のこと、細かなご要望、お悩みなどをじっくりお聞かせください。院長の木下が責任をもって対応いたします。

★木下歯科の精密入れ歯「ESTEETH」の治療事例はこちらから>>

医療法人社団 木下歯科医院 
院長 木下 貴雄

  • 国立徳島大学歯学部歯学科 卒業
  • IPSG咬合認定医
  • BPSメンバー(日本第一号となる精密入れ歯国際ライセンス認定歯科医師)