ここ最近、技工士と一緒に、審美歯科の仕事をどこまでいい物に出来るかと技を鬩ぎあっています。
特に歯の色という物を合わせるというのはとても難しく、毎回かなりの時間をかけて何十枚も写真をとったり、色んな角度から覗いてみてその歯の表情を観察しています。
歯というのは、何層構造にもなっていて、水分を含んだ状態とそうでない状態、光の加減などで生き物のように刻一刻と色が変化する物なのです。
つまり、その患者様が起きてから何時間経っているとか、その日の天候とか、湿度や温度、太陽光やライトの明かりと、それぞれの環境下で色は変化します。
また歯は単一色ではなく、人ぞれぞれ微妙な亀裂や着色、白濁や、透明感も異なります。
その生き物の歯と、人間の手で作った物をどれだけ調和させるかというのはものすごい難しいことであり、反対にその難しいことにどれだけ挑戦できるかが審美歯科の仕事でもあります。
何度も試行錯誤を繰り返し、先日患者様にとても喜んで頂いた写真をアップします。
まだまだ細かい事を言い出したら合格点とはいえませんが、
嬉しかったのは、患者様が鏡を持った瞬間、
「え、、、、どの歯でしたっけ?」
と言って下さった事です。
これからゆっくり時間をかけて技を磨き、技工士とともに成長していきたいと思います。
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