Q&AFAQ

歯を抜いた日に入れ歯を入れることはできますか?歯がない期間を作らずに治療したいのですが…

木下歯科医院には、抜歯後の見た目や生活への不安から「歯がない期間を作りたくない」というご相談を多くいただきます。この問題を解決する治療法として「即時義歯(そくじぎし)」と呼ばれる方法があります。


【即時義歯とは】

即時義歯は、歯を抜いた当日に入れ歯を装着する治療方法です。抜歯前に型取り・噛み合わせ採得などの準備を済ませ、抜歯後すぐに入れ歯を入れることで、歯がない期間を作らずに日常生活へ戻ることができます。


一般的な入れ歯製作には4回以上の通院と約1ヶ月の期間が必要です。その間は「歯がない状態」で過ごす時間が生じてしまいますが、即時義歯はこの不便さを大きく軽減できる点が特徴です。


【治療の大まかな流れ】

初回カウンセリング・精密検査(約2時間)

お口の状態を詳しく調べ、抜歯が必要な歯や治療方針を確認します。


型取り・噛み合わせの取得

歯の形・歯ぐきの状態・噛み合わせを精密に採得し、入れ歯を製作します。


抜歯と同日の入れ歯セット

保存が難しい歯を抜歯し、その場で即時義歯を装着します。見た目が大きく損なわれることはありません。


入れ歯に既製品は存在しないため、仮歯であっても患者様の骨格・歯ぐき・噛み合わせに合わせたフルオーダーで作製する必要があります。そのため「即日セット」自体は可能ですが、事前準備が必須となります。


【なぜ入れ歯を作り直す必要があるのか】

抜歯後の歯ぐきは治癒とともに形が大きく変わります。特に半年〜1年は日々形態が変化するため、最初に作った即時義歯(仮の入れ歯)は徐々に合わなくなっていきます。


そのため当院では、1年の間に合計3つの入れ歯を作りながら、変化に合わせて最適な状態へ調整していくステップを採用しています。


【費用について】

総入れ歯の場合、1年間で3つの入れ歯を製作する総額はおおよそ200万〜360万円ほどとなります(選択される素材・製作工程・技工士により異なります)。

部分入れ歯の場合は、本数や残存歯の状態により費用体系が変わります。


【まずは精密検査で診断することが重要です】

即時義歯が可能かどうかは、残っている歯の状態、抜歯の本数、歯ぐきの健康状態などによって大きく変わります。見た目の問題や生活面での不安がある場合こそ、治療計画を丁寧に立てる必要があります。


木下歯科医院では、初回に約2時間の精密検査・カウンセリングを行い、治療期間・工程・費用まで詳しくご説明いたします。