こんにちは。神戸市東灘区にある木下歯科医院です。
入れ歯を検討中の方のなかには「入れ歯は見た目でわかるの?」「見た目が美しい入れ歯はあるの?」などといった疑問をおもちの方がいるのではないでしょうか。
入れ歯と聞くと、どうしても目立つイメージを持たれがちですが、現代の技術によって、見た目が美しく、ほとんど気づかれない入れ歯も存在します。
この記事では、見た目でわかる入れ歯とわからない入れ歯の違いや、見た目が美しい入れ歯の種類とその特徴をご紹介します。入れ歯を検討されている方や見た目が美しい入れ歯に交換したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
入れ歯は見た目でわかる?
歯科医師や歯科衛生士など専門家であれば、日常的に入れ歯を見ているため、総入れ歯であっても細かな違いを識別できるかもしれません。
しかし、一般の人が入れ歯かどうかを見分けるのは難しいかもしれません。
部分入れ歯の場合、歯に引っ掛ける金属のバネ部分が見えてしまい、それによって入れ歯だと気づかれることがあります。見た目で金属が目立たないよう作製に配慮しつつも、入れ歯の安定性を確保するためには、ある程度の露出は避けられないでしょう。
一方、総入れ歯に関しては、外見からは入れ歯であると判断しにくいことが多いです。
しかし、完璧すぎる見た目がかえって不自然さを感じさせることもあるでしょう。特に、若々しい歯の美しさや均一で健康的なピンク色の歯肉は、天然の歯とは異なり、まるで矯正治療を受けたかのような印象を与えることがあります。
また、新しく作られた入れ歯は当初は自然に見えることも多いですが、時間が経つにつれて着色汚れが目立つようになることもあります。これを防ぐためには、定期的に歯科医院で入れ歯のメンテナンスを受けることが重要です。
見た目でわかる入れ歯とわからない入れ歯の違い
入れ歯の見た目が自然かどうかは、使用される治療法と材料によって大きく変わってきます。保険適用の入れ歯は、使用できる材料や治療時間に制限があるため、機能性を優先しがちです。
特に、保険の部分入れ歯は金属のバネを使用し、これが露出することで明らかに入れ歯であると分かる場合があります。このバネが目立つと、他人からも入れ歯だと気付かれやすくなります。
一方、自費診療の入れ歯を選択すると、使用する材料や治療時間に制限がなく、理想に近い入れ歯を作ることが可能です。このため、見た目が非常に自然で、他人から入れ歯であると気付かれにくい仕上がりを実現できます。
自費治療では、歯科医院によって費用が異なることもありますが、高品質な材料を用いたり、精密な調整を行ったりすることで、より自然な見た目の入れ歯を提供できるのです。
部分入れ歯、総入れ歯で見た目は変わる?
歯の欠損は見た目に大きく影響し、特に見える部分の歯がない場合、実際の年齢よりも老けて見えることがあります。入れ歯を使用することで、若々しく健康的な印象を与え、口元の見栄えも改善されます。
しかし、入れ歯の形状や歯の並び、厚みが適切でない場合、顔の印象が以前と異なり、逆に老けた印象を与えることもあるので注意が必要です。
特に、部分入れ歯の場合は、金属のクラスプ(バネ)が歯にかかることで目立ち、見栄えを損ねる原因になることがあります。これは、バネが目に見える位置にあるためであり、見た目の美しさを重視したい方にとっては大きなデメリットといえるでしょう。
一方、総入れ歯の場合は、適切に調整されていれば自然な見た目を実現しやすいですが、お口に合っていないと顔立ちに影響を与える可能性もあります。
見た目が美しい部分入れ歯
ノンクラスプデンチャーは、見た目が美しい部分入れ歯の一つです。
一般的な入れ歯で目立つ原因となる金属のバネの代わりに、ノンクラスプデンチャーでは歯肉の色に調和するピンク色の樹脂を用いることで、自然な見た目を実現しています。そのため、入れ歯を装着していることに気づかれにくくなります。
また、ノンクラスプデンチャーは、金属を使用していないため、金属アレルギーの心配がいらない点もメリットです。
ノンクラスプデンチャーはメーカーによって特徴が異なります。以下に、ノンクラスプデンチャーの主な種類をご紹介します。
ナチュラルデンチャー
ナチュラルデンチャーは、アメリカのデンツプライ社によって開発された入れ歯です。20年以上の臨床実績を誇り、外科用縫合糸にも使われる素材を採用しています。そのため、体に優しい点が特徴で、安全性と快適さが魅力です。
スマイルデンチャー
スマイルデンチャーは、その透明感の高さから歯茎の色と自然に馴染み、口元を美しく見せる入れ歯です。素材は強度と柔軟性を兼ね備えており、薄く作製することが可能です。装着時の違和感が少なく、快適な使用感が得られます。
ビューティーデンチャー
ビューティーデンチャーは、レイニング樹脂を使用して作られた入れ歯です。低吸水性で変色しにくく、においが付きにくいという特徴があります。さらに耐久性にも優れているため、長期間にわたって使用できます。
保険の入れ歯と比較して、残留モノマーの溶け出しがないため、過敏症やアレルギーがある方でも安心して使用できるでしょう。
ミラクルフィット
ミラクルフィットは、ポリカーボネートという樹脂100%で作られた入れ歯です。この樹脂はプラスチックの中でも特に耐久性が高く、ガラスと比較されるほどの透明感があります。機能性と美しさの両方を兼ね備えた入れ歯といえるでしょう。
また、軽量で小さく作製でき、24時間装着しても違和感や圧迫感が少なく、非常に快適な使用感が特徴です。
バルプラスト
バルプラストは、アメリカで50年の歴史がある入れ歯です。歯の付け根部分にしっかりとフィットするのが特徴です。ナイロンに近い素材を使用しており、滑らかで柔らかいため快適に装着でき、また割れにくいという特徴もあります。
ただし、入れ歯を入れるすき間が5mm以上必要となる場合があるため、お口の状態によっては使用できない方もいます。
見た目が美しい総入れ歯
見た目が美しい総入れ歯として挙げられるのが、エステティックデンチャーです。
高い透明度を持つ素材を使用しており、一目見ただけでは入れ歯であると気づかれないほど自然な見た目を実現します。この素材は従来の入れ歯に使われるものよりも柔軟性があり、口内にぴったりと馴染むため、装着していることを忘れてしまうほど快適です。
また、素材の性質上、においや汚れが付きにくく、耐久性にも優れています。さらに、万一の際には簡単に修理ができるというメリットもあります。
このような特徴から、より美しく、より快適な入れ歯を求める方に、エステティックデンチャーが選ばれる傾向があります。
まとめ
入れ歯が見た目でわかるかどうかは、部分入れ歯や総入れ歯のタイプによって異なります。保険の部分入れ歯の場合は、金属のバネが目立つことがあり、これが見た目に影響を与えるのです。
そのため、入れ歯というと目立つという印象をおもちの方もいるかもしれませんが、現代の技術では非常に自然な見た目の入れ歯が多く開発されています。
ノンクラスプデンチャーやエステティックデンチャーなどがその例で、これらの入れ歯は見た目が自然でありながら、快適な装着感や高い機能性も実現しています。
現代の入れ歯は多様なニーズに応じた選択肢が豊富で、見た目だけでなく、使い心地や機能面でもユーザーの満足度を高める方向で進化を続けています。入れ歯を必要とする多くの人が、より自信を持って、快適な日常を過ごすことが期待できます。
入れ歯を検討している方は、神戸市東灘区にある木下歯科医院にお気軽にご相談ください。