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デザインの夜明け

2009年9月24日

先日9月18日から20日の三日間、大阪の中之島で「DESIGNEAST00」というデザインイベントが開催されました。
http://designeast.chicappa.jp/news/
先日ご紹介した、当院のリーフレットや名刺、封筒などをデザインして頂いている、原田さんが実行委員となっているデザインのイベントです。

EASTというのは、「東」という方角を指す言葉ですが、
「夜明け、日の出、始まりの場所」、といった意味もあるそうで、そういった意味も込めて、デザインという物をたくさんの人に触れて欲しいという趣旨のもと開催されたそうです。
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展示ブースだけではなく、無印良品のデザイナーや、その他有名デザイナー達が、それぞれ対談形式での講義のような物もあり、一般の方や、若きクリエイター達がとても熱心に聞いておられました。
以前、Francfrancの社長のお話を聞いた時におっしゃっていた事を思い出しました。
「今の現代は特に必要な「物」はない時代になってきた。掃除機、洗濯機、テレビ、電話、何でもある時代。だがその中で、「物」という物が売れるかどうかというのは、そこに如何に素敵なデザインがオンされているか。つまり、その「物」が何かの用途を満たしてくれる事に対して購買意欲がわくのではなく、その素敵なデザインの商品を使う自分を想像し、その素敵な生活をイメージできた時に購買意欲がわくのではないだろうか。その意味でも、これからの時代は、デザインという価値が一つのキーワードになっていくのではないか」
そんなお話でした。
実際、今現在そのデザインがオンされた環境の中で毎日仕事をさせて頂いて感じる事は、非常に集中しやすい事、非常に機能的だという事です。
患者様の快適さを追求した結果が今に至る訳ですが、結果として自分もリラックスして非常に高い集中下で細かい仕事ができる事です。
一見デザインを追求していくと、使いにくくなるようにも思いますが、余分な物を排除し、シンプルに美しいバランスという物を追求していくと、とても機能的で使いやすくなるということがよくわかりました。
これは、歯にも言える事で、身体が受け入れてくれる生物学的に安定した、審美的にも口の中、顔全体の中でバランスのとれた美しい物を追求していくと、自然と噛む、しゃべるといった機能も優れたものになっていきます。
「oral design」
というドイツの有名な歯科技工士のマイスターが提唱された言葉があります。
とても深い言葉だなとしみじみ思いました。
この二枚の写真は前歯の審美修復治療で、上の写真が6本、下の写真が4本治療しています。
最近の今の私なりの oral design です。
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